あわい

今、普段は来ることがない場所に車を停めて、車の中で人を待っている。

待ちながら、今ここにいることは非日常なのだなと思った。

状況は、4ヶ月に1度の母を家から遠く離れた病院に送迎する日が今日で、母の診察が終わるのを待っているところ。


私の非日常は、日常にとても近いのかもしれない。

日常の中に非日常 ーという日常から遠く離れたものー の気配を見い出すことをよくしている。

隙あらば見い出そうとする。

そして私は同時に日常と非日常のどちらにも存在する。

その感覚を味わうのがちょっとした愉しみであり、そしてその状態にある自分から、想像空想妄想が広がり始めるのがとても大きな喜びである。



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