2024年映画ベスト10
今年は、ハリウッド映画も話題作が目白押しで、邦画も脚本がよく出来ていた作品が多かった。2年分くらいの豊作だった。
1位:デューン砂の惑星Part2
2位:11人の賊軍
3位:瞳をとじて
4位:エイリアンロムルス
5位:哀れなるものたち
6位:花嫁はどこへ?
7位:侍タイムスリッパー
8位:ブルーピリオド
9位:ラストマイル
10位:アイミタガイ
1位:デューン砂の惑星Part2
アート映画とエンターテイメントを両立させた重厚なS F超大作映画。英雄譚だが、主人公がのしあがっていく様にシェイクスピア劇のような悲劇を匂わす。
2位:11人の賊軍
白石和彌監督が令和に甦らせた東映集団抗争時代劇。時代劇には活劇が必要だと感じていたので本作を観て血が騒いだ!!
3位:瞳をとじて
『ミツバチのささやき』、『エルスール』のビクトルエリセ監督31年ぶりの長編映画。映画を撮れなくなった映画監督が主人公の自伝的な映画。ほとんどが会話シーンだが何故か観れてしまう。巨匠による重厚な世界を堪能できた。ビクトルエリセの新作を見れる日が来るなんて。
4位:エイリアンロムルス
低迷していたシリーズが、『ドントブリーズ』のフェデアルバレス監督により、王道のS F映画として復活。ゴシック調のS Fホラーアクション映画としてファンや観客が観たい映画を作った。
5位:哀れなるものたち
魚眼レンズで紡がれるシュールレアリスムな中世ヨーロッパの世界。個性派映画監督が描く変態映画の到達点。変態映画でありながら、多くの人が作品のテーマを感じることができる傑作。
6位:花嫁はどこへ?
本作は踊らない!インドが作った究極のフェミニズム映画。インドの女性が自由に生きられないというテーマをセリフで説明せず、エンターテイメントで描く。極上のエンターテイメントの中にテーマのスパイスが香る。
7位:侍タイムスリッパー
京都のお米農家が作った自主制作映画が大ヒットに。自主制作映画ながら観客目線で観客が見たいものを徹底的に描く。監督の生き様と執念を見せられた一本。
8位:ブルーピリオド
アメリカ帰りの監督が、全てをコントールし、見事に漫画原作を映画化!芸術が豊かに生きるのには必要だと感じた主人公が東京芸術大学を目指す。主人公の変化がうまく描かれている大傑作。
9位:ラストマイル
アマゾンを彷彿とさせる大手外資系ショッピングサイトから注文した商品に爆弾が仕掛けられていた。爆弾がどこでどのように仕掛けられたかを追うと、その物流システムの闇が明らかになる。事件が起き、人が死んでも絶対に止まらないベルトコンベアと物流システムは、我々が生きる資本主義社会を象徴している。
10位:アイミタガイ
死んだ友人が繋げる人と人の縁。一見関係ない人と人が死んだ友人という見えない糸で繋がる、人々の再生の物語。こんなシナリオ見たことがない。