基礎体温からわかること(戸籍男性ですが)
私の方、一応男性ですが(戸籍も男性ですが)、インターセックス(性分化疾患、DSD)がある関係で、自分で男性ホルモンを作ることが出来ず、15年以上男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしてきたのですが、するとむしろ副作用や体調不良の原因となることがわかり、昨年(2022年)1月から医師と相談してやめています。
男性ホルモン補充療法やめたら出現した困ったこと
すると、体調はだいぶ良くなったのですが、困ったことが1つ。
それは、「謎の生理に似た周期的にやってくる出血現象+不快症状」というもので、女性の生理に(出血箇所を除いては)とてもよく似た、周期的(約24日周期)な、出血現象(3〜5日継続)と、不快症状(頭痛・腰痛・乳腺痛・下腹痛・下腹部痙攣・吐き気・下痢・イライラ・眠気・気分不安定など)(出血前5日前から出血中にかけて)が起きるようになりました。
地元大学病院では原因究明に至らず
通っている大学病院の総合診療部(総合診療科、総合内科)の先生に相談して、消化器内科ルートからは全消化管をそれも大腸に至っては数回、出血中も含め検査してもらったのですが、原因不明、「消化器内科的に、絶対うちじゃない」とまで消化器内科で言われる始末でして、次に疑ったのが、(戸籍男性だけど)婦人科ルート、ということで、婦人科に行き、「子宮あるかもしれないから調べようか」との先生のお言葉にビックリしつつ、そちらも「ミュラー管遺残症候群の疑い」で調べたけどわからず。
結局、原因不明・対処法無しとなりました。
思い切って東京の病院に行く
地元の大学病院としては原因不明・対処法無しとなりお手上げとなったので、先生もどうしょうかと悩んでいらしたので、私の方、思い切って東京の(性分化疾患について強い)病院にかかりたい旨をお話しし、紹介状(診療情報提供書)を書いて頂き、東京の病院2つにかかりました。
1つはセカンドオピニオン、1つは受診のかたちで。
で、セカンドオピニオンの方はあまり収穫が無かった(後日談:性分化疾患について日本でも第一人者かと思われる先生が当日お休みで代診だったのですが、その先生が後日、話がしたいということで、今月(2023年1月)半ば、仕切り直しのセカンドオピニオン受けてきます)のですが、
もう一つの病院で動きが。
東京の病院で言われたこと
東京の病院にて、1時間にわたる診察(陰部診察含め)を受け、先生から可能性的に高いと言われた病名が、世界で10例しかないけど、「男性の異所性子宮内膜症」ということらしく、まずはその可能性を探るとのこと。
そして、性分化疾患があるので、常識にとらわれずに探るという力強いお言葉を頂きました。
また、カメラや触診ではわからないほどの小さな穴があり、どこかに(なにかに)繋がってる可能性も示唆されました。
地元大学病院で撮影したCT(出血中、出血直前)やMRIのデータをCD−Rで診療情報提供書とともに送っていただいていたので、それを再度読影に出すとのことでした。
そして基礎体温測定指示に
前置き長くなりました、いよいよ本題。
そして、基礎体温を計って欲しいと言われました。はい、まさかの基礎体温測定指示です。どうやら先生の方、生理周期(基礎体温周期)の存在も疑っているようです。基礎体温が成立すると言うことは、場合によってはどこかに子宮や卵巣がある可能性も示唆されるので、え、まさかね?な状態。
家に婦人用体温計(基礎体温計)なんてないし、というわけで、先生は安いのでいいよ〜とおっしゃっていましたが、思い切ってスマホ取込も出来る、いいのを買っちゃいました、病院からホテルに戻る途中のマツモトキヨシで。あ、全国旅行支援でクーポンもらってて、使えたのでそれで。
基礎体温なんて計ったこと無いのでいろいろ調べた
一応男性として生きてきましたので、基礎体温なんてもちろん計るようなきっかけはなく、私の世代は男女別性教育時代で、女性の生理や基礎体温やその他について、女子が学校で教えてもらっている間は、「男子は外でサッカーしてこい!」時代でした(逆も真なりですが)ので、基礎体温についても自分で興味を持って調べた程度の上辺程度の知識。
パートナーが居たことも無いので、パートナーが教えてくれたりとか言うことももちろん無し。
なので、いろいろ調べましたよ。計り方からはじまって、どういうグラフになるのが正解(私の場合正解と言っていいのかわかりませんが)なのか、など。
基礎体温の計り方
まず、前提としてあった知識は、基礎体温は、起床時に出来るだけ動かず、普通の体温計よりも詳しく計れる体温計(婦人用体温計、基礎体温計)で計って、グラフにつける、程度。あ、あと、「ルナルナ」というアプリ(基礎体温とかを管理できるアプリ)の存在はなぜか知っていました。
で、更に詳しく調べたところ、
基礎体温は、出来るだけ毎日同じ時間に、そして起床時に(なので毎日同じ時間に起きないといけないとか、女性大変だなぁ)、出来るだけ動かないようにして(なので寝たまま手を伸ばして取れるところに婦人用体温計を置いておくのが望ましい)、舌下(口にくわえて舌の下)で、婦人用体温計で体温を計るのが正しいと。計る時間は本来は5分間だそう(5分間も朝起きて口に体温計くわえたまま動けないとか、女性大変すぎるだろ)ですが、私の買った高性能婦人用体温計は予測式なので、約10秒ほどで計れるらしく、忙しい朝にはすごい助かってます。
基礎体温計ったらグラフに
基礎体温計ったら忘れないうちにグラフに落とし込むのだそうですが、昔はそれ用の紙が売っていて、それに書いたりしたそうですが、今はその紙もインターネットでダウンロードしてプリンタで印刷できたり、はたまたアプリ(先述の「ルナルナ」など)で管理したりするのだそうで。
で、私の高性能婦人用体温計は、スマホ連動機能が付いているので、なんとスマホにBluetoothでデータを送って、さらにそれをルナルナに取込出来るという便利さ。あとはルナルナが勝手にグラフにしてくれます、いくつかの質問項目に答えれば(前日夜更かしとか、計る時間がずれたとか、生理開始・終了とか、体調とか)。
女性の友人にお聞きしたのですが、先生にお見せするグラフは、スマホよりも、手書きの方が良いかもとのことだったので、どこかのサイトからグラフ用紙ダウンロードして印刷して、書き落としたいと思います。
基礎体温グラフ、正しいのは?
基礎体温グラフ、なにが正しい(どうなると正しい)のかも上辺の知識しか無かったので、勉強させていただきました。
私の場合、出血周期(=生理周期疑い)が24日なので、半分の12日頃で排卵日(卵無いけど、でも自信なくなってきたけどw)らしく、その日を境に、低温期から高温期に変わるとのこと。
あ、生理(出血)がはじまったら、高温期から低温期に変わります。
っと、その2パターン(低温期、高温期)だけかと思っていたら、なんと、低温期から高温期に変わるときに、人によるのだそうですが、「墜落期」という、低温期体温よりさらに下がる現象があるらしく、女性の友人に教えてもらって、サイト見たら確かに書いてある。
「墜落期」なんて全く知りませんでした。なので、排卵日で上がるかな?と思っていたらむしろ下がったやん、と生理周期を勝手に否定していたら、むしろそっちの方が正しいと。
あ、生理周期グラフ(教科書的なの)は、検索すれば一杯出てきますので、ここでは省略。
で、私のグラフはどうなった?(現在14日目)
で、私のグラフですが、どうしても視床下部機能障害の関係で、周りの気温に体温が左右されることから(視床下部性の変動体温)、ガタガタになってます。
でも、出血(=生理疑い)がはじまったら一気に下がってその後は低いところでピクピクと動いて(低温期)、排卵日(卵無いけど)に更に下がって(墜落期)、その後どんと上がって(高温期に入った?)、でも今日は低温期よりかは高いけど、高温期と言うには辛いかな位のレベルに。今日エアコンつけずに寝てたので、室温寒かったのが原因かもしれませんけどね。
というわけで、私の今現在のグラフはこんな感じ。
果たして明日以降はどうなるか。高いまま(高温期!?!?)か、単なる偶然か。
基礎体温生理周期成立してると
基礎体温が、生理周期が成立しているとなると、体内のホルモンバランスが女性のそれと同じと言うことになるので、ひょっとして、子宮や卵巣があるかもしれない(またはそれに類する臓器の存在)ということになるのかな?
そもそも、女性の基礎体温周期があるのは、女性ホルモン2つのうちの「プロゲステロン」が体温を上げる作用があるのだからだそうで(調べた)、プロゲステロンは卵巣から出るので、卵巣があることになってしまう。
これ、東京の病院の先生の読みが正しくて、基礎体温計って正解でした、そしてそこから導き出されるものは?になって来る可能性も。
次回診察が1周期分とったあとなので
次回の東京の病院診察が、ちょうど1周期分(出血〜出血。次回東京の病院が計算上は出血直後になりそう)のデータが取れる予定なので、体調等も含めて、データをお持ちして、しっかり診てもらいたいと思います。
はたして、謎病とされてきた、謎の生理に似た周期的にやってくる出血現象+不快症状について、解明される日は来るのでしょうか。
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