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アメリカ・ハワイ州(ハワイ)でソロフォトウェディングが良かった!(戸籍男性だけど)

男性ホルモン補充療法止めた→変化

実は、戸籍男性で一応男性ですけど、インターセックス(性分化疾患、DSD)がある関係で、自分で男性ホルモンを作ることが出来ず、15年以上男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を続けてきたのですが、副作用や頭痛吐き気蕁麻疹その他や、他の病気を連れてきたりしていたので、今年1月(2022年1月)に医師とよく相談して止めました。

ただ、そうすると、どこから出ているかは分かりませんが、私自身の女性ホルモンの分泌量がそこそこ多いこと、人間の基本形は女性であること、などから、「緩やかに女性化する」(泌尿器科、総合診療部の医師の言葉)と言われて、実際、女性化乳房から、髪質肌質の変化から、体型の変化から、体毛の変化から、好みなどの変化から、気分の変化から、挙げ句、謎の生理に似た周期的にやってくる出血現象+不快症状まで起こすようになりました。

女性化を受け入れるかどうか悩む

そのまま女性化を受け入れるか、再度男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をはじめて(副作用とか非常に辛いけど)男性化の維持を図るべきか、かなり迷っていたのですが、その迷いを断ち切るために、一度思いっきり女性性に寄ってみて、そしてどう感じるかで、決めてみようかと思いました。

ハワイでウェディングドレスに身を包み花嫁になるプロジェクト

その時、所用でアメリカはハワイ州(いわゆるハワイ、オアフ島)に行く用事が出来ましたので、その隙間時間をぬって、あるイベントをしてみることにしました。

それは、「ハワイアン・ソロフォトウェディング」で、ハワイの青い空・青い海・白い砂浜で、そして、街中で、ウェディングドレスに身を包み、プロのカメラマンに写真を撮ってもらい(本来だとパートナーと2人でフォトウェディングするのですが、1人で花嫁だけが撮影するのも希にありで、ソロフォトウェディングといいます)、どう感じるか、女性の憧れと言われるウェディングドレスの写真を撮って貰うことで、どう感じるかを試してみることに。

旅行代理店は通さず、直接催行会社さん(アメリカンホリデーズさん)に、事情を話して、男性だけど事情があり1人で花嫁としてウェディングドレスに身を包み写真を撮って欲しいと伝えたところ、1日待ってとなりましたが、すぐに快諾いただけました。
あとは現地との調整などで、かなりメールやりとりさせて頂きました。ありがとうございました。

現地のドレスサロンからはウェディングドレスの例が送られてきました

現地のウェディングドレスサロン(メイクや撮影なども実施:マサコ・フォーマルズさん)とも連絡をとり、概ねの段取りが出来た段階で、ハワイへ飛び立つことにしました。

あ、最終段階で、ソロフォトウェディングの新婦のところに名前が書かれた書面が届きました。新郎はいないので新郎は「AAAA AAAA」さんですが(笑)なお、本名がYUKIなので、新婦のところにあっても違和感が仕事しないのですが。

行き帰り飛行機はビジネスクラスにアップグレード!

ところで、同行者がいた(むしろその人の方が偉くて、その人メインだったわけですが)のですが、私の方、全日空のアップグレードポイントが大量に貯まっている状態でしたので、ダメ元で、エコノミークラスから、ビジネスクラスへのアップグレードを試していました(空席待ち)。すると、ビジネスクラスが往復とも確保できたとあったので、同行者をエコノミークラスに置き去りにして(笑)、私だけビジネスクラスに。

いよいよハワイへ出発

いよいよハワイへ出発しました。搭乗手続きをして、まずは、ラウンジでゆっくり。上級会員になっていますので、同行者と共にラウンジが使えます。ラウンジ、お寿司とかラーメンとか、海鮮丼とか、おそばうどんラーメンとか、あとお酒やジュースも食べ飲み放題なのですが、このあとウェディングドレスを着ないといけないので、控えめにしておき…結構食べたかな。

搭乗手続き、国際線は3時間前ルールがあり、羽田でしばらく待ちました。
ANAのラウンジでゆっくり
半個室もあり、そちらに移動しました
無料食べ放題なご飯
同じく無料食べ放題なご飯

ビジネスクラスに搭乗!

そして、ラウンジで時間を待っていると、いよいよ搭乗開始の時間に。憧れのビジネスクラス搭乗です。同行者をエコノミークラスに置き去りにして(笑)。

搭乗ゲート前。ホノルル行きの表示が。
ビジネスクラスの座席、搭乗しました
ビジネスクラス、画面も大きいし、座席も広く、フルフラット(ベッド状)になります。

そして、飛行機の楽しみと言えば機内食。こちらも、このあとウェディングドレスに身を包むことを考えて、少なめに、はせず、普通に頂いてしまいました。離陸後機内食の提供があり、そしてキャビンが暗くなり寝る時間、で、明るくなって再度軽食(朝食)の提供でした。
と、そうこうしているうちに、ハワイはホノルルの空港に近づいてきました。

ウェルカムドリンク。お酒飲めない人なので、オレンジジュースで。
機内食1
機内食2
いよいよ、ハワイはホノルルに近づいて参りました

ハワイに到着、ホテルで祝ってもらう

そして、ハワイはホノルルの、ホノルル・ダニエル・K・イノウエ国際空港に到着。無事入国を済ませて、事前に予約してあった乗り合いタクシーでホテルへ。

ホテルでチェックインすると、まず「Congratulations!!!」と。事前に、ソロフォトウェディングをする旨と、その関係でアーリーチェックインする旨、ウェディングドレス姿のままホテルに戻るかもしれないけど良いかという旨などを連絡してあったので、スタッフの方にお祝い頂きました。

運命のドレス選び

ホテルに入ってからは、すぐにドレスサロン(マサコ・フォーマルズさん)に連絡して時間調整をして、そして同行者さん本来の用事の手伝いをし、そして運命のドレスサロンへ(ホテルまで迎えに来て頂きました)。

ドレスサロンでは、たくさんのドレスがあり、目移りしたのですが、その中から似合うと言われた2着、それも意外と、体型がおデブちゃんなので似合わないだろうと避けていた、マーメイドライン(体型がもろに出る)を強烈にお勧めされ(その頃には女性化乳房はかなり進行しており、またウェストが変化していたり、お尻が大きくなっていたり、体型の女性化はかなり進行していたので、補正なしで十分似合うと、ビスチェもなしで。背中がすごい綺麗と言うことで、背中が大きくあくデザインでも良いよと)、また2着選べるプランでしたので、2着、運命のドレスを選びました。

ドレス選び。運命の1着、マーメイドラインのドレス。背中が綺麗と言われた。

そして、ドレス選びが終わり、また同行者のお手伝いをして、夜更かしは美容の敵なので、早めに寝ました。

ついに運命のハワイアン・ソロフォトウェディング!着替え

翌日、まずは、この当時(2022年7月)はまだ帰国用に現地でPCR検査を受けて陰性証明書をもらわないと帰国できなかったため、現地のクリニックにPCR検査を受けに行きました。その足で、ワイキキビーチの近くでしたので、ワイキキビーチへ。朝早かったけど、既に泳いでいる人やサーフィンしている人も。

そしてホテルに戻り、ついに花嫁さんになる準備を。またドレスサロン(マサコ・フォーマルズさん)の方に迎えに来て頂き、ドレスサロンへ。
昨日選んだドレス2着、まずはマーメイドラインのドレスで海岸で撮影、そしてAラインのドレスで街中で撮影することにしていたので、海岸の方へ行く準備から。

まずは、メイクと、ヘアメイクをしていただきました。肌がすごく綺麗だねと褒められました(男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてから、肌質やきめ細やかさ、色白さがかなり変わりました)。特に色白さを褒められました。
メイクとヘアメイクをして頂いて、そしてついに運命のドレス1着目に身を包むことに。この時点でかなり嬉しかったのが事実です。

ハワイアン・ソロフォトウェディング!海岸で決意!!

ウェディングドレスに身を包んだところで、まずは海岸まで行くべく、リムジン(空港リムジンバスじゃなくて、長ーい車の方)で海岸まで。

そして、海岸でソロフォトウェディングを挙行いたしました。
通りかかる方からは「Congratulations!」と声をかけて頂き、嬉しかったです。
100枚の写真を頂けるプランだったのですが、カメラマンさんがかなり乗り気で、大幅に時間も枚数もオーバーしていましたが。

そして、この頃には、ウェディングドレス姿がすごくしっくり来ていたし、なにより涙が出そうな程、嬉しく、本当に嬉しく、またこちらの方が正しいと思えて、これから直面する問題や課題や困難も多いかもしれないし、健康上の問題も引き起こすかもしれないけど、でも、もう男性化治療(戸籍男性ですが、男性ホルモン補充療法のことを「男性化治療」と電子カルテに書かれていました)はしない、「女性化していく身体」を受け入れることに決めました。
というわけで、決意のポーズ。

決意しました!!

ハワイアン・ソロフォトウェディング!街中でも

一度またリムジンに乗り、ドレスサロンへ戻ってお色直し、今度はサテンのAラインドレスという、オーソドックスなドレスに身を包んで、街中でもソロフォトウェディング。

ここでも街中の人や、観光バスの人から、「Congratulations!!」など声をかけて頂き、すごく嬉しかったです。先ほどした決意を、さらに新たに、強くしました。
そして、決意の、そして今後の私に幸アレと、バンザイ!!

ウェディングドレスの魔法は翌日まで

決意を固め、もうあの辛かった男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法はしない、自然体で、女性化していく可能性があると言われた(実際、そこそこ起きている)けれども、困難などは多く、健康上の問題も引き起こすかもしれないけど(本来あるはずのホルモンが全くない状態になるため)、でも、今のままで生きていこうと決める、良いきっかけになりました。

そして、ドレスを翌日まで借りられるプランに入ったため、翌日までドレス姿で過ごし、余韻に浸ることにしました。なので、そのままホテルへ行き、ウェディングドレス姿をスタッフの方とかにお披露目して、そして行き交う人からも「Congratulations!」とお祝い頂きました。

ホテルに突如現れたウェディングドレス姿の人(笑)

もう感極まって、ほぼ泣きそうになっていましたが、なんとかこらえて、ホテルの自室へ。
そのまま、翌日までウェディングドレス姿のまま過ごしました、余韻に浸り、決意を反芻しながら。

いよいよ帰国、乗りたかった世界最大の飛行機へ

夢のような日は終わり、ドレスもきちんと脱いでスーツケースに入れホテルフロントに預け(本当はそのまま着て飛行機に乗って帰ろうかと思ったのはここだけの秘密)、帰国便へ。MySOSという入国時にコロナ陰性照明やワクチン3回接種証明などを登録するアプリの画面も青色(OK)に変わって、無事搭乗手続き。

そういえば、ハワイでは私は女性にみえるらしく、お手洗いで何度も困りました。日本のように多目的トイレがなく、普通に男性用トイレに入ったら、警備員さんや清掃の方にあなたはあっちと女性用トイレに強制連行されたり、トイレに居た男性がビックリして出て行ったり、あとは痴漢にも(涙)。あとは、航空会社ラウンジでも、「Yes,ma'am」と、女性敬語を使われました(男性に対しては「Yes,sir」になります)。

さて、帰りもビジネスクラス、それも、乗りたかった世界最大の飛行機、エアバスA380です。
ラウンジからよく見えます。また、ファーストクラス・ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラスは2階席設定なのですが、ラウンジから直接2階席に行けるようになっています。
ラウンジで、今度はもうウェディングドレスは着ないので、しっかりご飯などを頂きました。

世界最大の飛行機、フライングホヌという愛称(ANA)

ラウンジでしばらく時間つぶししていたら、搭乗時間となりました。ラウンジでは同行者さんも一緒でしたが、同行者をエコノミークラスに置き去りにしているので、同行者さんは1階席(エコノミー)で、一度下の階に、私はラウンジから直接飛行機へ。
帰りもビジネスクラスですが、広い。あと、お楽しみの機内食はしっかり頂きました。

また、成田空港到着間際には、ハワイの幸せの象徴である(ハワイ大学のイメージカラーでもある)レインボーカラーに機内が変わりました。

そして無事、成田空港到着。入国し、自宅までまた羽田経由で小松空港経由で帰るという、遠距離でした。

決断にソロフォトウェディング!

ハワイに今回所用で行く機会に恵まれ、ハワイでハワイアン・ソロフォトウェディングを挙行でき、人生の重要な決断をすることが出来ました。ウェディングドレスに身を包み、これだけ嬉しく、しっくりときて、涙が出そうな程感動した体験はなかなか出来ないかと思いました。
今年(2022年)、何カ国か行っていますが、やはりアメリカ・ハワイ州のこの思い出が一番強く、また行った国で良かったと思います。
また機会があれば、決意決断を強くするため、また変化を写真に残すため(その後もやはり女性化が進行しています)、ハワイへ行き、ハワイアン・ソロフォトウェディングを(ソロでなくなればもっと良いですが)したいと思います。

#行った国行ってみたい国

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