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訪問看護師さんの指令で女装(?)して病院へ

※こちらは、4月末にアメ○ロにアップした記事の再編集となります

訪問看護師さんからの指令

 普段、訪問看護師さんや、ヘルパーさんなどには、コスプレなどをして対応しているのですが(詳細またnoteにします)

 先日、訪問看護師さんに、家での普段着をお見せする機会がありました。というか。病院でかなり時間がかかり、帰ってくるのが遅くなったため、メイクしたり着替えたりしている暇が無かったのですが。なので上は外出時も普段から女性もので、下をズボンからスカートに履き替え、ウィッグをかぶり、応対したわけですが。

 家での普段着ですが、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて、自分で出している女性ホルモンの関係で、女性ホルモン優位になったことで、体型(主に胸と、お尻が変わっています。胸はかなり膨らんでいますし、お尻もかなり大きくなりました)が大きく変わったので、主に最近は女性ものの服(トップス:上の方:は完全にそうですし、ボトムス:下の方:もスカートはいていることが増えました)を着ていることが多く(そちらの方が体型に合っていて、楽なのです、というか男性ものは胸やお尻がきつくなりました)、その日も普段着を訪問看護師さんにお見せしたのですが。

 普段着でもものすごく可愛いし、似合っているし、またスッピンの方が可愛く見えると言われ、ベタほめでした。

 そして、「そんな感じの女性、いるいる!」と言われ(これはヘルパーさんや、難病支援センターの職員さんからも言われた)、メイクしない方が自然な感じがして良いと言われました。

 で、
 訪問看護師さんからとある指令が。

「来週の木曜日(注:2022年4月21日)、丁度、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめての件に関係ある診療科2つ(泌尿器科、神経科精神科)の受診日だから、その姿で受診してきなさい!」

 と。

 え?

 まぁ、難病支援センター(注:通っている病院とは別の病院ですが、大きな病院の中に入っています)には、この格好で行ったことは何回かあるのですが。

 でも、普段通っている病院となると、先生はまぁ良いとしても、電車を使うので電車の駅の駅員さん(すっかり顔なじみ)や、バスの運転手さん(だいたい固定)、受付や案内や入り口の人たち(だいたい固定)とかにも、女装というか、ホルモンから見ると普通の格好?をご披露することになるのですが。

 これ、カミングアウトの範囲、いきなり広すぎません?(事情を話せばすぐ理解してもらえるとは思うが、事情を話すのが面倒)

 あと、見た目は他人に見えるから、とも言われましたが、独特の杖をついて、酸素の機械を持って、ヘルパーさん(いつもの方なので、こちらでハッキリとわかる可能性も)を連れて、になると、さすがに特定されるかと。

さて、当日どうなるか、また報告しますね!


とりあえず女装(?)して大学病院行ってきた


 さきほど、訪問看護師さんから指令を受けて、大学病院に女装(ただし、ホルモンバランスから見ると、男性ホルモンより女性ホルモンが多い状態なので、はたしてそれは女装なのか)して行くことになったお話しを書きました。

その時のご報告をしたいと思います。

 そう、訪問看護師さんの指令通り、家を出る段階から女装して、大学病院に行って参りましたよ。

 大学病院では特に何も言われないだろうと思って(先生方はその辺、落ち着いて受け止めるだろうと思って)いましたが、問題は道中の駅員さんやバスの運転手さん。病院の通院回数が非常に多いため、もうすっかり顔なじみなのですが、そのあたりの方々がどういう反応するか。

 結論から言いますと、特に何もありませんでした。強いて言えば、大学病院の警備担当者さん(顔なじみ)が、今日どうしたの?と聞かれたのと、駅員さんが何か聞きたそうにうずうずされている様子が伝わってきた、程度かな。

 診療科(先生方)の反応はこの後、別の日に書くとして、では、証拠写真を。

 なお、おデブなのは許して!(ホルモンの関係で、甲状腺を全摘しているので、代謝がきわめて悪いので、太りやすいのと、ステロイド飲んでいるので太りやすいのとかで、なかなか痩せない&男性ホルモン止めたら、多少あった筋肉が脂肪に一気に変わったので、余計に・・・)

 大学病院の前のバス停での写真です。

 服とかのコーディネートはもちろん、自分で考えて行っています。あと、茶色い鞄みたいなのを下げているのは(そしてそこから顔に向かって管が伸びているのは)、酸素の機械です(「肺胞低換気症候群」の関係で、歩くときとかは酸素の吸入が必要なのです。自宅でおとなしくしている範囲では必要ないのですが)。また、杖もついて歩いて行っています(これも長距離歩行するときには必要。左足不自由で、リウマチの一種が左足にでているので)。

大学病院内の、待合室の様子です。いかにも大学病院の待合室、といったドアが並んでいますね。

 そして、最後は大学病院の正面玄関前で記念撮影を。午前中は人通りが多くて写真が撮れなかったのですが、午後まで診察がなだれ込んだので正面玄関前で撮影できました。

 というわけで、ひとまずは、女装(と言えるか、ホルモンバランスの関係で微妙)で大学病院行ってきた報告でした。


泌尿器科編

 前回、大学病院に女装(ただしホルモンバランス(以下略))していった件について、ブログ記事にしました。

 今回から2回シリーズで、各診療科の先生の反応を書きたいと思います。

 まずは、泌尿器科から。こちらは、今までずっと男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしてきた担当科でして、その後の変化(ホルモンバランスの変化による「女性化」)についても、定期的に診てくださるとお話し頂いた先生です。

 まず、番号で呼ばれて(うちの大学病院では、当日受付票の番号で呼ばれる仕組みになっているので、名前では呼ばれないので、見た目と名前が一致しない方でも大丈夫、まぁ、私はどちらでも使われる名前なので大丈夫ですが)、部屋に入ったところで、先生から「誰が入ってきたのかと思った、声でようやくわかった」と言われました。リップサービスかも知れませんが、わざわざ女装?変装?していった価値があったというものです。

 で、診察。とりあえず男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてから、4ヶ月程経過したわけだけど、体調はどう?と聞かれ、申し訳ないですけど、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやっていた頃より、やめた今の方が、圧倒的にいろんな方面について、体調良いです、とお答え。事実、(時々の謎現象に伴う体調不良以外は)体調いいんですよね。

 あと、先生から、「男性ホルモン補充療法やめて、『女性化していく』わけだけど、それは辛くない?身体の面でも、精神的な面でも。」と聞かれました。だいぶ本質的な質問ですが、重要な質問でもあります。これについては、「見た目などよりも、なにより身体が楽で、今の方が自然体で楽に生活できている気がします。やはり、そのあたりは、外から『無理矢理男性化を図るために男性ホルモンを入れる』より、身体本来の自然な状態の方が良いと、身体が選択したのかもしれませんね。あと、もともと、ジェンダー(注:自分自身が思う性別)はいい加減で、別にどっちでもいい(女性でも男性でも、その他の何かでも)ような人だったので、身体が女性化していくことには抵抗はありません。繰り返しになりますが、心身が楽になる方のほうが大切ですから。もともと、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていたのも、『医学的理由(つまり体調や身体を整える、良い方向に持って行く、医療としての理由)』ではなく、『社会的理由(つまり、戸籍と身体を合わさないといけないという思いや、周りや、職場などや、社会一般からの、見た目や戸籍と、ホルモン的なものを一致させろと言う無言の圧力)』からだったので、医学的には、社会的理由さえ無ければ、私自身の身体が選択している自然体である、『(自分自身の身体から出る)女性ホルモンが優位な状態』の方が良く、『男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法で無理矢理自然状態』を壊した状態は良くなかったのでしょうね。でも、いままでは、『社会的理由』が強かったので、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をしていましたが、いまはだいぶそれも弱くなり、(親は女性化を気持ち悪がってますので、まだ『社会的』圧力は残ってますが、分かれて住んでいるので、普段は気にならない)自然体を選択できるようになりました。あと、今日してきている格好や、ネイルとかが、先生の質問への一つの答え、ですが、普通に女性化をいろんな意味で『楽しんでいる』からご安心を。むしろこちらの方が、あっているなと思うこともあります。」とお伝えしました。

 先生の方は、「それを聞いて安心した、医学的には、本人が心身ともに辛くない・・・方向に持って行くのがその役目だから、本人が『女性化』を辛くないというのであれば、その方向性を尊重したいと思う。もし『女性化』が辛いとか、心身ともにホルモン欠乏でつらいとかがあれば、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を再度勧めようと思っていたけど、今のところは大丈夫そうだね。でも辛くなってきて、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法を再度したいと思ったら、いつでも気軽に言って欲しい。再開は別にいつでも可能だから。」とおっしゃって頂きました。

 あと、先生より、「女装と先ほどお話しされていたけど、ホルモンバランス、女性ホルモンが圧倒的に多くて、男性ホルモンが圧倒的に少ないと思われる現状では、そう呼べないかもね。」と。

 この一連のやりとり、教科書にしても良いくらい大事ですよ!!

 で、次、5月に採血して、再度、男性ホルモンと女性ホルモン、その他「性」に関連するホルモンの血液検査をすることになりましたので(多分、男性ホルモンと、LH、FSHというホルモンが地を這っていて、女性ホルモンがそこそこ高い可能性があるけどね、先生も、現況の確認のための採血で、これで治療どうこうという話では無いけど、と。)、結果が出ましたらまた報告しますね!!!


精神科編

 で、今回、精神科。以前は激しい双極性障害(ラピッドサイクラー:急速交代型=年に何回も躁鬱を繰り返す)だったのですが、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてからは比較的(少しの波はありますが)落ち着いており、主な話題はやっぱり、男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめてからの精神に与える影響について。こちらは、泌尿器科の先生が精神科の先生と協力しながら対応にあたるとおっしゃっていたものです。そりゃ、今まで男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法で、無理矢理性別について、「性同一性障害(最近は性別不合と変わったのかな、たしか。ICDで。)」を逆に作り出してしまって、性別について、本人の性自認(ジェンダー)とあずかり知らないところで、ぐちゃぐちゃに乱してしまったというお話しがあり。

 まずは、番号で呼ばれて入るなり、特に反応が無い・・・。まぁ、多少のことでは動じない先生なので、それでかなと。あとで先生ご自身、反応が薄いとよく言われるのです、ごめんなさい、とおっしゃっていましたが。

 最初は精神科的な一般的な診察や、通院心理療法など。このあたりは、最近は、多少の軽躁状態(主に買い物に走る)はあるものの、概ね良好で、先日は国家試験、それも超長丁場(朝9時から16時半頃までずっと資格試験)のを受けられるほどであったことを報告。

 次に、こちらでもやっぱり、「男性ホルモン補充療法や、性腺刺激ホルモン補充療法をやめて、本人の意図によらず、無理矢理『女性化させられていく』わけだけど、そのあたりはどう?精神的に耐えられそう?」というお話になりました。

 これに対する答えは、先日書いた、「泌尿器科編」の先生へのお返事とほぼ同じなので、割愛します。

 強調したのは、「今日こんな格好をしてきているのが、一つの答えだと思って頂ければ。つまり、本人は今のところは結構『強制的に女性化させられている疾患』を楽しんでいますので、ご安心を。」と。つまり、精神的にも負担には思っていないと。(むしろ、おしゃれ沼にはまって、お金ピンチですが。)

 と言うわけで、精神科の先生にも、ちゃんと現状をお話ししてきました                                            

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