#81 「子どもに良いことをしてあげたい」はやめておいた方がいい
「○○が素敵ですね」「自然が豊富でいいですね」
「あそこの●●は良いらいよ」
という言葉をよく聞きます。
子どもを預ける施設、教育機関、習い事、遊ばせる場所
食べ物、着る服、見せるもの
いろいろな方針やこだわりをもって
それぞれのご家庭で一生懸命に考えて
子どもにとってできるだけいい環境を与えてあげようとする
その意思や行為は素晴らしい!
でも、あまりそれに囚われ過ぎないほうが楽です。
子どものためにより良いものを求めて与えていくのは
裏を返せば、現状が良くないと無意識で思っていることになります。
できないことができるようになる
知らないことを知れる素晴らしさ
そこに目を向けすぎると
何もない日常の状態で子ども自らが獲得していく経験の機会損失をしていることにも繋がります。
「うちの子はここが弱いから補ってあげたい」
気持ちはよく分かります。
だからといって、それをやり続けるのは
ずっと欠点に目をやって、ずっと欠点を欠点のままにしている
のかもしれない。
そんな一生懸命な親御さんは
「××って所はこうですけど、それに比べてここは素晴らしいですね。」
みたいな考えになりがちです。
伝え方が下手くそですね。
え~と言い方を整理して考え直します。
「子どもを信頼できているか」っていう話です。
同じ自然豊かな公園に行くとしても
本来、子どものもっているものを妨げないように環境を整えるのか
子どもに新しく加えてあげようとして環境を整えるか
それによって、実際の公園での過ごし方が全然違ってきます。
子どものため、子どものためと走り回り
自分の身を削って子どもに時間を割いて
結果として「なんでこんなに頑張ったのに」
となってしまうのは気の毒でならない。。。
プラスチックの積み木だろうと
ゴリゴリの進学塾だろうと
家の中で子どもを放置して遊ばせていたとしても
普通の学校に入れたとしても
私立の学校に入れたとしても
親の価値観や言葉が一番子どもに影響を与えますし
「いまの現状のあなたが大好きだよ」
「そのままでもいいんだよ」
と心から思って伝えてあげること以上に子どもが伸びることは存在しません
ハァ~。タイトルもそうだし、こんな尖った記事を書くことになるとは…
直接はいいませんけど、
周りの親御さんを見ていてそんな風に思ってしまう私は
自分のことを上から見てしまっているんだろうか
(引き続き、色々気にしてしまうループ中)
ズバッと言い切る先生になっちゃえばいいのだろうか
う~ん
今日も心のままに☆