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ラブ・イズ・ブラインドJAPAN②

2022年2月15日に配信された、#6~#9の感想。

前回の感想はこちら↓


なかなか、思っていた以上に厳しい結果だった。

個人的にうまくいって欲しい、あるいは結婚まで進むかなと予想していたカップルは皆別れてしまった。


交際修了となったカップルの中で特に印象に残ったのがモリ&ミナミ。

バカンスの序盤は順調そうに見えたが、自身の意見や要望をかなりストレートに伝えるミナミは、双方向的でアサーティブなコミュニケーションというより、一方的なきらいが強かったのだろう。

モリは「言い方で損してる」と伝えながらも割と大人の対応で我慢していたが、自分の夢まで「現実的でない」とバッサリ意見されて、さすがにこれ以上すりあわせるのは難しいと感じたのか。

ミナミははじめPODSでも「白黒はっきりつけたい性格」と自ら述べていたが、自身を守るために、相手に合わせて柔軟な伝え方をあえてしないタイプのようにみえた。

この二人の強みは、ちゃんと言葉で話し合いができてお互いに改善しあえるところだと思って、うまくいくといいなと見ていた。モリに指摘されたミナミも、途中からはかなり頑張っていたけれど、今までのコミュニケーション方法を大きく変えるのは本当に大変で、無理していたのだろう、部屋にこもってしまうことが度々だったようだ。

だから、勿論ハッピーエンドではないので切なさはあるが、無理して結婚に向かうより、お互いに自分の求めるものがはっきりして、今回はマッチしないカップルだったと認めて、別れを選んだことは良かったのだろう。

正直なところ同棲生活中のモリとミナミがどんどんやつれていくのを見ていたので、交際修了が決まったときには良かった、お疲れさまでした、と勝手に声をかけたくなった。


「容姿から入らない恋愛」という設定ではあるけれど、結局PODSの数日間では観察できる相手の内面すら部分的であるし、これを言ってはおしまいだが”実験”の限界が大きいだろう。

もう少し番組側が応募者を選び抜いても良かったのではないか・・・

それに精神的な成熟度の差が大きいカップルが多くて、悩むにも気の毒な参加者が多数いたと思う。


この番組の趣旨に沿った恋愛実験をできているのは、ワタル&ミドリと、リョウタロウ&モトミだろう。

この2カップルは、交際を開始してから内面のギャップで躓くことはあまりなくて、容姿の好みを乗り越えられるか否かが主なテーマになっている。

リョウタロウ&モトミは順調そうで、#9ではモトミの家族と顔合わせをするところで終わっており、気になるところだ。

少し前までは「金髪のまま、ありのままで顔合わせに行く」と話していたリョウタロウだが、最終的には”相手の家族にとけこみたいから”と黒染めしており、すごくいい物をみた気持ちにさせられました。ありがとうございます。モトミもこれは嬉しかったんじゃないだろうか。

ワタル&ミドリは、ワタルが一途に「私はもう決めてるから」とはっきり伝える一方で、ミドリが「あとは私の問題」と、容姿の好みで長らく迷っている様子。相手にそれをハッキリ伝えることの善し悪しや、そのような態度が視聴者にどう評価されやすいかは置いといて、ミドリは自分の気持ちにすごく正直だなと思って、そこは私は好きである。

キスもハグもできるから生理的に絶対無理!というわけではないけど、それまでに経験したような勢いのある恋愛感情でもない・・・というところなんだろうなと思った。

そこでミドリのお母さんが登場。

「結婚したとして、いつまでも恋愛感情で続いてはいかないでしょ」「ワタルさんは何かあったらあなたを支えてくれそうだし、その力もある人」「ママは大賛成」と、娘への助言があり、ミドリも「こんなに合う人も今後いないかもしれないな」と、気持ちは固まっていく。

ちなみに「婚約指輪もらっておいて、どんだけ上から目線なの」「もうワタルさんに土下座したいわ」と娘をたしなめるミドリママ、最高である。

娘へのアドバイスもそうだが、結果的に娘の高感度を上げていると思う。


多くのカップルが交際修了してしまったので残りは少ないが、どんな結末にせよ皆が幸せだといい。

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