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【詩】紅くなる言の葉、焼却の秋

生き延びて、今年の秋を吸う
寂寥と焦燥と命がひりついて
とりとめもない、感情に撃たれ
荒野の上に倒れては、這いつくばり
生き延びて、
仰向けになり秋空を眺めている
煙たい空気に安堵する心を持ち
泣きながら、
生んだ言の葉が、紅葉している
生き延びる道を選び、秋を吸う
今だ。

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