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【詩】捨てられなかった硝子を握る

目を開けてみれば青空
ラムネ瓶の爽快さと
夏の光に向かう溌剌さ
なまぬるい回想録の話
君は濁してわらっていても
僕の魂は反響していた
僕は君の手の冷たさを知っている
僕は君から決して、誓って、
何も奪うつもりは無かった。
そんな熱望が炭酸と弾けた季節のこと
ビー玉ひとつに宝石の価値を見たこと
薄氷のような出会いに歓喜した真夏のこと



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