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【詩】美術室
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今日に昨日はもういないのに
まだ、石膏をだきよせている
雨粒、目の前にとらえられない
パレットは整列しているとはいえ
どうして光を発見してしまったのだろう
何もかもに名前をつけても平気になったのだろう
暗闇をころしつづけてきたことを進歩とよぼう
誰が言ったのだろう
自然にかえろう 口先のねがいごとだけで
必死に芸術だけでつながろう 毎日泣いている
だから、わたしたちを忘れないでほしいと
こうべをたれて 名前のない神さまにすがろう
毎秒の思考をもとめよ なんじをもとめよ
老いたくない 生まれたくない
生きてしまう 消えてしまう 昨日
まだ決心のつかない 日々 持続可能な霊魂
を、もつのが わたし・たち
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