見出し画像

【詩】参観日



亡きなにがしかのためには踊らない
いつも体育館のすみにすわっている
みんなの声はいつも白くなっていく

煙のような先生の声がひびく
水道の蛇口をしめたことがない
みんなが飲む水が美味しいわけがない

どこにもかからない音楽だけが
放送室にかさねられている
誰かが図書室で回っている
不思議の数は7つじゃ足りない

職員室 沈黙のまま息の仕方をわすれる
わたしにだけ聞こえる音楽が下校時刻を知らせる



-----------
▫️Kindle販売中

2024年発刊
『つかれた、ワンルームの海』

2022年発刊
『さようなら社会人。』

『詩を書くように生きられたのなら』

⭐︎Kindle Unlimitedの方は無料⭐︎

▫️活動について


いいなと思ったら応援しよう!