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【詩】水面に映る、いつかの憧憬

泣かないことが大人だと思ったのなら
歳をとることは子供になるということだ
夕焼けを見ては、川の流れに沈みたくて
それを踏みとどまり、私は子供とうたう
感傷的だったあの頃
暗礁に乗り上げて今
かわいそうに、見上げた空の色は同じでも
私はその後、平気なフリだけが上手くなった
かわいそうに、制服姿で泣きじゃくることは
とても未来ある、感情の発露であったのに
私はその後、君の積み上げたものを崩して
夕焼けを見ては、川の流れに沈みたくて
踏みとどまれる今日とは、子供の私が救うもの


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