【詩】相討ち
まだ追悼を終えていない雑草のために
棺は開き続けているし鎮魂歌の喉はやぶれる
歌声が空気になるときに故人はもっと尊くなれる
殺意をもたなければわたしは優しくなれません
わたしはなるべくたくさんの 快・不快を
平等に殺そうという心をもっていますから
たくさんの命を尊重して花々の長生きを願います。
だから立ちつづけています。ほほえみます。
わたしのなかのたくさんのお葬式とは
おもいやりのために必要な栄養/バランス
カルシウム不足は危険だとならいました。
牛乳を飲むようにして生きてる人を弔います。
愛はなくとも祈りはありますから
骨のために です。
ひとりの善の反転こそ巨悪です。
たくさんの悪を生みましょう。
地に増やしましょう。
海に満たしましょう。
せかいへいわのために
祈りましょう。愛する代わりに
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