【詩】コールセンター
わたしが生成AIでつくられた
からだのほうが欲しいって
君に告白したら、
君はいつもみたいに
挨拶してくれる?
わたしのあたらしい
にせ、もの、
に、しても、
君のわたしは人形で
関節をうごかす君の指先は
オートマになっていること
なまみの体温を知っている
ふりをして、いる、
ハグ、を、しましょう
マネキンたちの
処分される口付けために
あやまりつづけている
のは、ガラスケース
きのう抱き合った人の
怒鳴る声…が…
まるでほんものみたいで
きもちわるくなる
ランチタイムに口直し
して、も、口紅はぬらない
どうして、唇に、なにかを、
塗れるるるのか、ガラスはおもう
結露の方が、るるるる、しっとり
それは、しずかにしているるるる
ため、手を握って、化粧室からでていく
ヒールのおとととと、廊下、節電、節電。
白い子機を、にぎりしめてるるるる
-----------
▫️Kindle販売中
2024年発刊
『つかれた、ワンルームの海』
2022年発刊
『さようなら社会人。』
『詩を書くように生きられたのなら』
⭐︎Kindle Unlimitedの方は無料⭐︎
▫️活動について