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【詩】宝石箱のうた
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いつ消えてもいいとすら思えるほどの喜びが
あるのなら生きられるのかもしれないし
それに出会うためには生きるしかないし
四六時中ラブソングを聴いていたい
体内に3%のアルコールを残していたい
みつめられて生まれるだけのわたし
それからなにかがはじまるまで
ずっと待っていたとしたら
あまりにもかなしい
かなしいから好きになるとおもう
よろこびからたくさん遠退くこと
それが溺れていくことだとおもう
たとえばそれをしあわせだと呼ぶ
わたしをかなしいとおもうのなら
おもうあなたはどこに立っている
その視線をどこからそそいでいる
つづいているものたち点滅は
この空間をつくっていくから
粒子ははじまる集まることを
それからをはじめていこうと
ふたたびかなしいをはじめる
生物だから 仕方のない法則にのる
生まれることは あきらめること
生きるためには 手に入れたらいけない
もの に あふれているから
わたしは また こぼれていく
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