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【詩】ダイヤモンドダスト
きみというあたま もげた
わたしのからだ よこたわる
冬。
夜はあかるい
朝はくらい
そういう
陽に透かしてみて
光の屈折と角度を眺める
きみからもらった宝石は
いまは鉱石と呼んでいて
飼っていない犬たちのために
宝石箱を買いたい
ちぎられた段ボールではなく
元彼からもらったものは
捨てます
残します
テレビは必死になっている
もらったものも
ひろったものも
この部屋にあるものは
置いていかれたものだけで
本当に大事だったものは
凍った湖に叩きつけたり
樹海の奥へ埋めに行ったり
遊泳禁止の淵に流したり
たくさんの迷惑が非難が
なにかを麻痺させるという
作用のためだけに
安物も上物も新品も骨董も
ブランドも在庫処分品も
平等に持ち去ることができる
零。
みっつにわかれた動物は
からだをもちあげて
なきごえをあげる
わたしのわすれた温度
飼わなかった哺乳類
たすけあえたのならよかった
何も何も何もののためにも
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