少しの値上げで利益…倍!?
とある[うどん屋さん]での成功例です。
そのうどん屋さんは、この不況下のご時世に利益を倍増させました。
そのお店は500円で販売していたうどんを、リニューアルに伴い550円で販売することにしたのです。
うどんの容器は変わっていたのですが基本的な内容は以前と同じで、リニューアルといっても看板が綺麗になって壁紙が変わっている程度でした。
もともと安さより美味しくて人気のあるお店なので、50円(10%)の値上げでも、お客様は気にする様子もなく来店され、すぐに以前と同じような状態までにもどりました
ここで利益を計算をしてみます。
仮に以前の500円のうどんを販売していた時の経費が仮に下記だとします。
・原価→150円(30%)
・一連の作業コスト→150円(30%)
・宣伝費→50(10%)
・その他→100円(20%)
《原価は450円》
この場合だと利益は50円(10%)になります。
そして店舗リニューアルで10%値上げ後に、これを550円で販売した場合、コストは何も変わっていないので値上げの50円分がほぼそのまま利益になります。
50円だった利益が倍の100円になったわけです。
実際は(リニューアル費用の償却など)細かい部分もあるかと思いますが、ここでは便宜上あえて簡単に説明しました。
難しく覚えて使えないより「サクッと覚えて実践してみる」がテーマですので。
しかしこれは相当素晴らしい価格戦略だと思います。
「10%の値上げでも利益は倍になる」
これが1年間続くと相当大きな金額になります。
仮に月間で500万円売るお店だとしたら、上記の計算だと50万円の利益が100万円になるわけですから、年間で600万円もの利益が上積みされるわけです。
これが3年だとどうなるでしょうか?
このくらいのお店なら税金払っても、もう1店舗開業できます。
こうして値決めをした時点で「儲かるのか?儲からないのか?」がはっきりわかるのです。
この値決めを間違ってしまうと、どんなに優れたマーケティング戦略でも、どんなに優れた商品でも、どんなに努力を続けても、利益を出すことは非常に難しくなります。
その価格は本当に利益を生み出せる価格になっているでしょうか?
もし利益を生み出せない価格になっているのであれば、価格戦略について再度考え直した方が飲食店の売上げ向上に役立ちますよ。
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