まず〜い!もう一杯!
このフレーズでお馴染みの「青汁」ですが、今でも継続的にTVCMで見かける大ヒット商品です。
「良薬は口に苦し」
という諺がありますが、まさにそれを逆手にとったPRですよね。
こういった食品や飲料は、通常「いかに美味しく作るか」を中心に考えるのが普通です。
しかし、青汁は「いかに健康に良いか」を中心に考えられてます。
そしてそれを「ウリ」にしています。
まさに「何を望むお客様に売るか」にコミットしたのです。
その後は「飲みやすい」「美味しい」青汁も発売されましたが、それなのに「苦くて不味い」青汁が、今でも売れているのってすごいと思いませんか?
食事には美味しさ以外の目的もあります。
肌に良いとされるコラーゲンなど、分かりやすい例ですよね。
実際コラーゲンがそんなに美味しいわけではないのですが「コラーゲンたっぷりのスープ」と言うだけで女性客は喜びます。
普段はスーパーで売れ残っている食材が、テレビで「ガンが消えた」なんて放送されただけで、翌日の売り場から消えるなんて珍しくない現象です。
品川区にある薬膳料理専門店は昼も夜も行列ができるほどの人気店で、私も食べましたが正直なところ味は苦くて「ザ・薬膳料理」って感じでした。
好みの問題はありますが美味しいかと言われると…でも身体にいいものを食べた感はすごいんです。
しかも同じ店内に薬膳食材の販売店があり、様々な効能の説明付きで販売されているという徹底ぶり!
その店内はいつも品川オフィス街のOLさん達で賑わっているのです。
この様にお客様の需要というのは様々な角度で存在しています。
そういった角度からもメニューを考えると面白いかもしれませんよ。
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