シグナル行動
人間は動くものを目で追うという動物的本能があり、これを《シグナル行動》と言います。
それをプロモーションに活かした例が大阪を中心に44店舗(2020年時点)を構える激安スーパー『玉出』です。
黄色くて大きな看板は電飾が輝き、LEDビジョンもギラギラで店頭には多くの"のぼり"がはためいています。
さらに、店内は威勢がいいアナウンスが流れ、動画POPも随所にみられます。
もう一見してパチンコ屋のような外観です。
(『玉出』という店名もややこしい!笑)
「とにかく派手で動きのある店舗」を意識する事で、人間が持つ《シグナル行動》を刺激して多くの人に認知させています。
例えば「試食販売」をしている時に、あのお祭りでたまにある空気を入れると紙で巻いた筒がピーっとか言いながら伸びるやつありますよね?
正式名称は分かりませんが。
あれなんかを「いらっしゃいませ!ピー!」なんてやったら、みんな足を止め見ると思いませんか?
店頭販売や試食販売で、ロボットのように「いらっしゃいませーどうぞご覧くださーい」とか言ってるくらいなら「いらっしゃいませ!ピー!」ってやってた方が断然人の意識は得やすいはずなのです。
売れる販売員は、ただ話しかけるだけじゃなくて少しオーバーなほどのジェスチャーで身体を使って話かけています。
他には「ちんどん屋」なども《シグナル行動》に則った宣伝手法ですね。
風変わりなコスチュームに派手な音楽…あの集団が近くを通って意識しない人はなかなかいませんよ。
そうして「意識」をさせることで「興味」を引き出し、そこにビラなどの直接アプローチをする事で「認識」や「関心」を得ています。
ほんのチョットした工夫でお客様の「意識」を得ることは可能です。
お店のコンセプトなどもあると思いますので「必ずやろう」というものではありませんが、この《シグナル行動》を活用したプロモーションを知っておいてもいいかもしれません。