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「逃げ」ではなく「戦略的撤退」

職場のストレスが尋常じゃない、ハラスメントがある。
学校で仲間外れにされている、いじめを受けている。

そんな状況でも、
「なんでもすぐに投げ出すのはよくない」
と我慢していませんか。

あなたの本能が、"この環境は自分を〇す"と感じたから
「ここから離れた方がいいのでは」と感じているのかも知れません。

暴言を吐く人、人を傷つける人
殺伐とした雰囲気、無関心な環境
そんな場所はあなたが望む場所でない。

ならば自分がより心地良いと思える場所へ羽ばたいていって良い。
それは「逃げ」ではなく、
あなたにとって次に繋げるための「戦略的撤退」です。

現に私は学校でいじめを受け不登校になりました。
家にいて、親には申し訳なかったし、社会のレールから外れた絶望感もありました。
一方で今になって思い返すと、「自分らしく生きるとは?」を考える時間をもらえたかなとおも思います。
新卒で入った会社でパワハラを受け、うつになってしまいましたが、退職を決意したら心が晴れやかになりました。
その後の生活の自己責任は伴いつつも、しばしの自由を手に入れ、心が徐々に元気になり、自分の人生のコントロール感を得られました。

なんでも投げ出せばいいわけではないのが難しいところ

とはいえ、ちょっとでもイラッとしたらすぐに全てを投げ出してしまえばいいかというと、そういう訳ではないと思います。

物事はもう少し分解して見ていくべきです。

現在の環境の何が嫌なのか?
それは自分でコントロールして変えられるものか?そうではないか?
その中でも自分ができることは何か?

そんな事を考えてみるといいでしょう。

仮に職場でパワハラを受けていてそれが辛いとします。
ならば一つの選択肢は「すぐに辞表を出して退職する」
これは割とリスクが大きいです。

もう一つの選択肢は、「人事部や管理部に相談して解決方法を模索する」
現状を然るべき部署や担当者に伝え、改善できないか相談する。
この結果、改善がないなら退職や休職で問題ないと思います。

もしもつらい現状の中でも何かできることがありそうな場合は、
自分の精神力と体力と相談しつつ、
できることはやってみてから最終的な決断をするといいと思います。

上記の例でさらにいえば、
パワハラがある→人事に相談→改善がない
という進展になったのであれば、休職が可能なら休職して転職活動をすることが一番オススメです。

私はちょっと失敗してしまい、とにかく逃げ出したくて、次が決まってないのに先に退職してしまいました。
あとの転職活動のいかに大変だったことか・・・

なのでこれを見ているあなたには、
頑張りすぎて無理をして完全にダメになってから考え始めるのではなく、
まだちょっと余裕がある状態でその環境からの脱出を考えてほしいなと思います。

あなたが壊れてしまうことが最大の悲劇です。
あなたはまず自身の幸せのために動くべきです。
それは間違いなく単なる「逃げ」ではなく「戦略的撤退」です。

決して楽な道じゃない。けど有意義である。

社員が心地よく働けるようにするのは会社の責任でもあります。
労働安全衛生法でもそのように定義されています。
しかし実態はどうでしょうか、会社なんて社員のことを大して考えていません。
だからあなたもそんなに隷属するような思考は持たなくていいんです。
自分の人生です。自分のための命です。
あなたを大切にしてくれる人をあなたも大切にしてください。

「戦略的撤退」をすれば、その先に必ず安寧の地が用意されているわけではありません。

しかし今の場所に留まることと、自分の身を守る為にアクションを起こすこと、どちらが自分の幸福や理想に近づけるかを一度考えてみてください。

もし意外と相談してみたら環境が改善した、とかならラッキーです。
逆に辛い状況が続くなら、その場所はあなたに合っていません。
ピンと張った心の糸を緩めてあげましょう。
あなたを一番大切にできるのはあなた自身ですから。

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