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良い会社の条件?

良い会社とは

就職活動や転職をするとき、この「良い会社とはなんだろう」という問いにぶつかることがあると思います。

給料や福利厚生が良い会社でしょうか?
人間関係が良い会社でしょうか?
ライフワークバランスが取れている会社でしょうか?
毎年、成長しているような会社でしょうか。

確かにそれらが揃っていることは「過ごしやすい」会社ではあると思います。
ただ、それだけでは何か足りない気と思いませんか。

贅沢な悩みと他の人からは思えるかもしれませんが、
それらが揃っている企業でもメンタル不調を抱えたり、
そこまでいかなくてもモヤモヤしたものを抱えていることは多いようです。

私が思う良い会社とは

会社のベクトルと社員のベクトルが合い、調和が取れている会社なのではないかと思います。
会社
のありたい姿と社員のありたい姿の重なりが多いと、社員は働く意欲が満たされます。自分の意志で努力を積み重ねられるでしょう。
それが自分のためだからです。
そういった社員同士が、互いにその意志を共有でき、共感的理解を示せるのであれば、チームシナジーを創り出せるのではないでしょうか。
まさに、会社に行くことや働くことにワクワクできるのではないかと思います。

そういう会社にするために欠かせないのはなんでしょう。
私は立役者になれるのは2者だと思います。

1.管理職

マネージャーの仕事は、ここに尽きると思っています。
まず、会社のベクトルをわかりやすい言葉で、個人が自分のベクトルとすり合わせられるようにストーリーを作り伝えることです。
その上で、会社のベクトルを腹落ちさせる話をすることも面談で行えば、より理解が深まります。
目の前の業務が「ただのレンガを積む仕事」や「お金になる壁を作る仕事」ではなく、「後世に残る大聖堂を創る仕事」に変えることになります。
つまり、目の前の業務の価値づけを一緒に行なっていけるのです。

また、個人のキャリアなどの話も出てきます。
そこに難しいキャリア理論などは不要でしょう。
何時間も学んだキャリアコンサルタントではないのですから。
できることを考えてあげればいいのです。
その部下がその道に進みたいならば何が必要かを一緒に考えてあげればいいのです。
時には、必要なスキルや知識を一緒に考え、
彼のためになりそうな書籍を勧めることになるかもしれません。
研修を勧めることになるかもしれません。
または、その道に詳しい社内の知人を紹介したりして繋いであげることもできるでしょう。
視点を移動させてあげる質問をするだけで、本人が気づくこともあるでしょう。

ここで押さえておくことはただ一つ。
面談を自分が知りたいことに使うのではなく、
部下のための時間にしてあげようと思えばいいのだと思います。

2.人事

人事の方は、この管理職の方が動きやすい環境を作れるのではないでしょうか。

管理職の方が上記のことをするためにはそれなりの知識とスキルは必要でしょう。そのために研修を用意することなどは人事の方ができることです。

また、管理職の方が部下と彼が必要とする人を繋ぐとしても、個人の人脈に頼るのは限界があるかもしれません。


会社のどこにどんなスキルや経験を持った人がいるのかを知ることができるようにすることは、人員配置を考えることが求められる人事には必要なことでしょう。社員数が多く把握しきれないのであれば、今はそれを可能にするシステムもありますから活用してもいいと思います。
管理職の方の相談にのることができる状況が人事には想定できます。

ところで、人的資本経営という言葉を聞いたことはないでしょうか。
人材を「資源」ではなく「資本」と捉える経営のあり方のことで、昨今注目度が高まっています。

その中でポイントとなることに人材ポートフォリオがあります。

人材ポートフォリオとは、人的資源の構成内容を示したものです。
どんな能力を持った人材が、社内のどこに何人程度在籍しているか。
それを把握し分析するために作られるものです。
採用、人材配置、評価などをする際の基礎情報となりますから、まさに人事領域です。


そして、他に二つポイントがあります。

その人材の分析と把握が終わった後は、そのデータをベースに個々の多様性を活かしやすい環境作りをができます。それぞれの得意なことや優れているスキルが発揮されやすいような環境を整えること、人材の配置に配慮をすることが大切ですが、それができるのも人事の方でしょう。

もう一つは、会社に対するエンゲージメント(愛着)を高めることです。
エンゲージメントの強化には積極的な発信、こまめな対話が必要です。
この対話はまさに管理職にお願いしていくことになります。
だからこそ、管理職が動けるようにサポートすることが必要になります。
昨今「対話型マネジメント」が求められていると言えるでしょう。

個人が良い会社だと思えるためにすること

私の会社は悪い会社だと感じていた場合、どうすればいいと思いますか?
私は退職すればいいと安直に判断していいのかはわかりません。

というのは、追い込まれると人はどうしても物事の反面しか見えなくなります。実は視点を変えてもう一方の面を見ると、実はブレイクスルーすることができたりするものです。

会社や上司の指示・命令ではなく、働く人々が自分自身の意思で仕事を再定義する力があれば、一つ一つの目の前の業務が退屈な作業やらされ感のある仕事ではなくなります。
そして、自分らしさや新しい視点を取り込んで自分の主体的に取り組む仕事に変えることで、モチベーションが高まり、愛着も持てるようになります。
結果的に、パフォーマンスの向上につながりますよね。
不思議なものですが、自分の主体的に取り組む仕事に変わった段階で、会社と自分のベクトルが一体化し、組織への愛着を持てるようになるものです。
いわゆるジョブ・クラフティングという手法です。

ちなみに、その方法は厚生労働省の資料が参考になるかもしれません。
これによれば、ジョブ・クラフティングの三つの視点は次の通りです。

・作業クラフティング
仕事のやり方を工夫して仕事の内容を充実させます。

・人間関係クラフティング
自分から積極的に仕事で関わる人への接し方、コミュニケーションを工夫して良好な人間関係を築き、仕事に対する満足感を高めます。

・認知クラフティング
仕事の捉え方や考え方を工夫し、仕事にやりがいを持てるようにします。

(参照:厚生労働省 第3節「働きがい」をもって働ける環境の実現に向けた課題について)

例えば、私がしたことは目の前の単調だと思っている仕事は外部委託できるように整理をし、手放しました。
そうすると、仕事の量や範囲を変化させることができます。
つまり、手が空き、他に手を伸ばせる仕事(可能性)が見えてきました。


本当ならば確かにチームは厳密に言えばチームメンバーの社員と上司のみです。しかし、状況はワンオペ状態でマルチタスクを求められていました。

そこで、考え方を改め、委託先も協働者さんもチームメンバーとして扱うと決め、背景情報や全体の流れも共有しながら彼らの意見も汲むようにして仲間にしていくことをしました。
そして、部下にするかのように心遣いをすることをしました。
これは私の強み・経験を活かしました。つまり、私らしさを組み込みました。
これで主体的に取り組んでくれる仲間を増やしたのです。
この結果、私の心のゆとりが生まれました。


最後に、現在従事している自分の仕事が、自分の将来に与える意義を考えて、積極的に行うことにした業務に手を伸ばすことにしました。
上司の面談等で評価はされないことなのかもしれません。
ですが、この業務を積極的に行うことで、私の交渉力や調整力、目利きの力はさらに伸びると思ったのです。

この取り組みの中で私が欠かさずに行ったのは、セルフコーチング。
この過程は書いてしまえば簡単なように見えますが、試行錯誤が必要でした。
そもそも転職してきた時にできると聞いていたことは全くできないと判明してから、私のモチベーションはどん底でした。
本気でもう一度転職するかを考えたこともありました。
それこそ、自分のやりたいことをやれる良い会社にと・・・。
でも、同じことは起こるかもしれないのです。
だったら、自分なりに変えてしまえばいいと振り切った結果でした。
一人での戦いだったからこそ、リフレクションの時間とセルフコーチングが必要だったのだと思います。

まとめ

ジョブ・クラフティングに成功した場合は、
誰にとっても今の会社が良い会社になるかもしれません。
退職するという選択肢のほかに、ジョブ・クラフティングという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
ということは、良い会社か否かは自分の捉え方次第なら、良い会社の条件なんてないのかもしれません。

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