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40代の転職の壁?

「40歳を超えたら管理職経験がないと厳しいと人材紹介会社の方に言われました」と友人から半泣きで電話が来ました。
最近、転職の相談をされるのが多いのは、事情があって2024年、2025年と転職をすることになったせいだろうか。

転職転職は35歳までと言われていた時期もあります。
「35歳限界説」なんて言われていましたね。

しかし、今は40歳以上の転職も一般的です。
実際、私がお世話になっている人材紹介エージェントのキャリアアドバイザーの方は、これからは50代だって転職する時代ですと言っていました。

それを聞いた時は、「いや流石に本業は落ち着いてできないと副業を複業にし、最後には独立できるようにしたい私にはきつい」と返したのですが、
何とびっくり、ご縁があって49歳で転職しました・・・。
でも、会社の体制変更で今年さらに転職することになりましたが、転職する他ないと思って活動して3ヶ月で決まったのは我ながらびっくりでした。
そんな私は現在50歳です。
50歳で転職なんて無理と思っていた私自身がそれをひっくり返したわけです。

ちなみに、私が管理職だったのは30代の時なのでこれは転職にほぼ関係ないと言えるでしょう。
希少価値が高い一部の人しか無理かといえば、私はそれには当てはまらないのでそういうわけでもないでしょう。
それでも決まるのはなぜかとよく聞かれるので、誰かの役に立つかもと思い書いてみたいと思います。

何が壁を越える後押しになるのか

20代、30代と比較したら、40代の求人数は圧倒的に少ないとは思います。
ただ、労働力不足はどの会社も否めません。
AIで代替も限界はありますし、最近は求人数も増えていると感じます。

では、短期で決まった人とそうでない人とでは何が違うのか。

転職理由が鍵なのでは?


転職理由で一番多いのは職場の人間関係というのはきいたことがありませんか?
次はライフスタイルの変化ですね。
ただ、40代となるとこの理由はなかなか理解してもらうのは難しいかもしれません。

40代になっても、
職場の人と信頼関係構築とまではいかなくても、ストレスを感じない距離になることぐらいできないのかと疑問視される可能性はあります。
コミュニケーションの土台作りさえできないとなればお客様や取引先とも厳しいよなと感じさせてしまうかもしれません。
コーチングの講師をしていて感じるのですが、スキルだけではダメなんです。
結局、相手との関係性の質をどう上げるか自分の周りの人への影響力を意識した行動が取れるかが、年齢が高くなれば高くなるほど当然持っているスキルと思われてしまっているように思います。

また、ライフスタイルの変化についても理由としては弱いと感じます。
単純な退職ならわかりますが、
会社という組織で働き続けるならば、今までの勤務実績がある会社の方が、色々上司や人事と相談し仕事量を調整したり社内制度を利用しながら対応できたりするのが通常です。
私も母が倒れた時は上司や人事に相談し、勤務時間やらアサインされる案件のレベルや数を調整してもらったり、時にはメンタルケアの意味で人事が用意してくれた産業医面談も受けさせていただきました。
看護と残業の量の多さとが重なったからです。
新しい会社で同じぐらい相談できたかと言われれば難しかったと思います。
実家の近くに住まなくてはならなくなったが会社には通えない距離になるといった物理的な理由ならば仕方がなかったのだなと受け止めてもらえるかもしれませんね。

つまり、転職理由でよくあるものでも、ネガティブな理由が発端の転職はうまくいかなかったり、長期戦になるのかなと思います。
ネガティブな理由は「それは努力ではどうしようもない」というぐらいでないと理由とはいえないと考えた方がいいのでしょう。

どういう転職理由ならば成功しやすいのか

これは、キャリアを伸ばしたい明確なポイントがあることなのではないかと思います。

私は習慣にしていることがあります。
それは「キャリア体験集め」です。
毎年振り返りをする際に、下記のことを整理してストーリーとして記憶しておくのです。

今年はこういうキャリア体験が積めたのか。
この中でどういう行動をとれたか。
その影響はどんなものだったか。
その経験をしていた時に自分の感情はどのように動いたか。
その根には自分のどんな主義や価値観があるのか。

このストーリーを翌年に繋げていくことをします。

いわゆるリフレクションですね。

これをしていると、ある年、あまり成長した実感がなかったという年が出てきます。
連続できたらそれは危険信号だと思うようにしています。
実際、2024年に声をかけていただき転職したのは、この成長実感が減退していたタイミングで魅力的なオファーをいただけたからでした。

そして、このリフレクションをすることで、
自分の描く未来図に必要なスキルが貯金されていっているのがわかると
モチベーションもあがりますよね。

こういう自分で自分の成長を確認する機会を作ると未来図に不足している部分も見えてきます。
この不足を得るための転職であり、この点を語れるのは大切なのではないかなと思うのです。

ベクトル合わせはニュートラルに

次に大事なのは、ニュートラルであること。
これは私もアドバイスされたことですが、転職はご縁を結ぶことです。
それは、相手の会社にとっても同じこと。
だからこそ、40代になったら「雇ってください」ってスタンスよりも、ニュートラルに相手を見ることがお互いに求められるのだと思います。
対等であることを意識するのが大切です。
管理職経験がある方の場合、上から目線に気づかずになっていることもあると聞きました。
ちょっと深呼吸して、ニュートラルな視点に戻してから求人票の内容を確認し、面接に臨めるといいですね。

また、面接は認識の擦り合わせの場だと思うといいと思うのです。

私は面接の際、コンサルティングの初回顔合わせと思って臨んでいます。
何を課題と感じて求人に至ったのか。
その課題解決に対する自分のリソースは何か。
そのリソースが有効だと考えるのはなぜか。
この会社が大切にしている価値観は何か。
それは自分の価値観に合うものなのか。

そういう視点で見ていくと面接はあっという間に終わります。
私の場合、大抵チャンクダウンする質問をされて伸びる傾向にありました。
それだけ関心を持っていただけたのだろうと安心したのを覚えています。

ちなみに、この場面でも先述の「キャリア体験集め」は助けとなります。
これこそ、自分のリソースの塊であり宝物だからです。

最後に

多くの場合、40代の転職は苦労しますが、個人的には動きながら考えてみてもいいのかなと思います。
行動を起こさずモヤモヤした気持ちを抱えていると目の前の仕事に身が入らないことで、評価を下げかねません。
意外に行動し始めるとモヤモヤもなく、やめることになっても困らないようにと集中して取り組めたりします。
動かない後悔より、動いての後悔の方が少ないものです。

また、私も転職活動した結果、やっぱり今のところで頑張ろうとと思い直した経験があります。
その結果を得られたこと自体も「成果」だと思いました。

転職市場における自分の立ち位置や、
自分が望む道のために何を高めればいいのかが具体的にわかります。
その内容が現職でできることだったら転職も要らなくなります。

転職活動では正解はないのですが、
突きつけられる現実はあります。
自分の市場価値、つまりビジネスの世界で自分がどれくらい価値があるのかを見せつけられます。
だから、多くの人にとって辛いことです。

書類選考すら通過しないといったことが普通に起きます。
その覚悟は必要です。
業界・職種の経験に加えて、
転職回数や「社格」も影響します。
いかに経験年数が長くても、「どこの会社に在籍しているか」で結果が変わることもあると思います。
このことを知らなかった40歳の時の転職は落ちる度に自分の人格に何か問題があるのか悩んだものです。
しかし、人格ではなく、色んな影響があって決まるのだと知った時、本当にお見合いみたいだなと思ったものです。

どのあたりなら社格等の影響を受けず、経験やスキルで見てもらえるのかは動いてみないとわからないものです。
だから、落ちることもあるという覚悟を持ちつつ、動いてみるといいのではないでしょうか。

おまけ

転職エージェントは相談相手になるかどうかは、
本人の状況とキャリアアドバイザー次第となります。

本人に転職やキャリアコンサルティングに対する知識だったり経験だったり、私のような「キャリア体験集め」のような習慣があれば、面談で焦点を絞って話ができるので、的を得た求人票を案内していただけると思います。
キャリアアドバイザーが求人票とのマッチングという手段から入らず、ありたい姿から引き出すキャリアコンサルティングを行ってくれるかは、まさに「良いご縁と巡り会えたか」になります。
現在の年収が1000万円を超えていても良いキャリアアドバイザーをつけてくれるとは限らないようです。

そして、面談で会った時の印象が良かったり知識が豊富だなと感じたとしても、そのキャリアアドバイザーが、あなたが感じる良い求人を持っているとは限らない点です。

だからこそ、自分である程度見極められることや面接で必要となるリソース集めをできないといけません。

転職エージェントではないからこそ、マッチングに走らないのが
転職エージェントに属さないキャリアコンサルタントによるキャリアコンサルティングや
コーチによるキャリアコーチングだと思います。
私のクライアントで転職を目的にして来られた方とはキャリア体験集めを一緒に行っています。
転職で悩んでいる誰かの少しでも参考になれば幸いです。

ご連絡

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ライフキャリアコーチの月森裕樹子です。
本日も読んでくださってありがとうございました。
自分の副業に関して話してみようと思いました。
下記、是非コーチングに興味のある方はお問合せいただければ幸いです。

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3/2(日)13:00-14:30オンライン(Zoom)申込
3/9(日)19:30-21:00オンライン(Zoom)申込

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(※A〜Dのクラスを単体申込も可能ですし、一括での割引や国際資格を目指す場合等申込方法がいろいろあります。
ご希望の方は一度体験講座にご参加ください。ご説明させていただきます)
日曜日昼クラス 各12:30-17:30
3/23・30・4/6・13・5/11・25・6/8・22
水曜日夜クラス 各19:40-23:00
3/5・12・19・4/9・16・23・5/7・14・21・6/4・11・18
※3月開始クラスの次は8月開始クラス・12月開始クラスになります

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