子どもの気持ちに寄り添う、とは
子どもの気持ちに寄り添うことが大切なのは、よく言われることだ。
「頑張ってるね」「嬉しいね」など、ポジティブな気持ちに寄り添うことは、さほど難しくない。
難しいと思うのは、「痛い」「嫌い」などネガティブな気持ちに寄り添うこと。
子どもが転んだ時、「痛くないよ、大丈夫」と声をかける人は多い。でもその声かけは、子どもに「感じるままを表現してはいけない」ことを伝えてしまう。「痛くないよ」と言ってしまうと、「大人はわかってくれない」と感じて、それ以上自分の気持ちを伝える努力をしなくなるかもしれない。
逆に「痛かったね」と子どもが感じる「痛み」を大人が受け止めて理解してあげることで、子どもは安心する。
お友達を「嫌い」という気持ちも、寄り添うのは難しい。でも好きな人も嫌いな人もいるのは自然なこと。心のあり方を否定してしまうのは、子どもに生き辛さを植えてけてしまうと思う。
子どものネガティブな感情も、受け止めて共感してあげると、もっともっと親子の絆も深まるんじゃないかな。全ては、大人が自分の言動を振り返ることから始まると思う。