ブランデッドムービーとはなにか?制作から感じたブランディングの必要性
昨年、「ブランデッドムービー」の音楽を担当しました。
人によっては「ブランデッドムービーって?」という方もいるかもしれません。
仕事を通して感じたこと、またブランデッドムービーの制作に関わった映像音楽を紹介しながらまとめたいと思います。
ブランデッドムービーの定義
ブランディングという言葉はこの数年でものすごく耳にするようになった言葉です。企業ブランディング、個人ブランディング、ブランディング講座、リブランディングetc...。
ブランディングという言葉がよく使われるようになった背景には、社会の大きな変化があるように思います。
その変化に対応する価値へとリブランディングする分岐点にそのブランドがいるのだとか、またはこれからブランドイメージの構築をしていきたい、という方に必要なことなのだと思います。
制作した映像音楽からわかること
では一般的な広告映像とブランデッドムービーは何が異なるのか、といえばコマーシャルのようないわゆる商業的な映像ではなく、直接商品やサービスを訴求しない映像作品という解釈になるのだと思います。
例えば私が昨年担当した長崎県の星野建設様の映像作品「回帰」は、30秒のTVCMと3分のブランデッドムービーで、「建設会社」を彷彿とさせるようなシーンは一切出てきません。いわば映画のようなつくりになっています。
「回帰」
クライアント/星野建設(株)
監督・編集/野上鉄晃
30秒TVCM
ブランデッドムービー
映像音楽を制作するにあたり、まずやったことは星野建設様について調べること。どういった会社で、歴史や想いがあるのかを自分なりに汲み取り、そして監督から送っていただいた映像作品を見ながらどういった音楽が合うのかを探っていきます。
実は私自身、ブランデッドムービーというものに関わったのはこれが初めて。
今まではいかにその商品やサービスを押し出すか、それが前面に出ている作品が多かったですし、今もそういったものが多いです。
たとえば購買意欲を掻き立てるような爽やかだったり明るめの楽曲が広告には多い。
今回は映像と脚本の世界観に寄り添った、または世界観を補う音楽が必要だと考え、編成や音色の選び方までこだわり制作に取り掛かりました。
直球ではない広告
ブランデッドムービーは言葉を変えていうならば、「直球ではない広告」とでも言えるのではないでしょうか。いわゆる、変化球のようなもの。
消費者の広告が嫌いだとか、苦手という方には新しい視点からブランドを見る一つの選択肢として、広告を出す側からすればまた違ったブランドのアプローチができるものとして注目しています。
私自身、もっとブランディングやブランデッドムービーを学びたいと思いました。
今年も制作に恵まれるよう精進したいと思います。