サンスカーラと変わらないもの②
そんなヨガ哲学の勉強の後、読んだ本が。。。
「お茶をどうぞ」(昭和62年、1987年出版)
「一盌をどうぞ」(令和2年、2020年出版)
どちらも今日庵(裏千家)15代家元、今は鵬雲斎大宗匠の書。
大正生まれで、第二次世界大戦に、学徒出陣で海軍で特攻隊で。
14代淡々斎宗匠(お父上)を旅先で急遽亡くされ、奥様も先に旅立たれ。
どちらもご自身の来し方を書いてあるので、重なった内容も多いのですが、その重なった内容が、濃くてすごい。
『(サンスカーラにとらわれずに)変化を受け止めようよ!』と言うことと、『日本人が変わらずに持っている心(=ナニモノにも惑わされない心)を大事にしようよ!』と言うことが書いてある本。
日本人って言うくくりも、最近は問われているけど。
端的に言えば、この本に共鳴を受ける人が日本人なんだと思う。
いや、この本じゃなくてもいい、『日本人が2000年近くかけて築き上げてきたもの(だから、惑わされることはない日本人の中核の心)』に、共鳴を受ける人。
言葉や、祈り、文化、心のありよう、人との関わり、距離感。
尊敬や、自身の内観、世界を俯瞰、未来を見通す力。
うまく言えないけど、そういう日本に根付いたもの、それに心が震える人。
あぁ、わたしとこの人は(恐れ多いけど)同じだ、と。
挙句(笑)
14代淡々斎宗匠の書かれた
「茶に生きる」
(昭和62年、1987年出版。これは鵬雲斎大宗匠が解説を書かれているので、この時期の出版ですが、「はじめに」は昭和35年、1960年に書かれているものです)
を読むと、同じなんですよね、鵬雲斎大宗匠の書かれているものと。
いや、文面も内容も違うのです、戦後の混乱期を乗り切られた方だし、明治期の今日庵の零落していた時期もご存じの方だし。
でも、根源は『日本人が2000年近くかけて築き上げてきたもの』を語っておられて、『(新しい時代のお茶の在り方を通して)サンスカーラにとらわれてはいけないよ』って語っておられて、あぁ、きっと、初代千利休居士までさかのぼっても、この2つの真髄の部分はぶれていないだろうな、と感じられる。
いや、これが日本人とかいうつもりはないけど。
お茶の道を行くものとして(まだ、道に入ってないかもしれないけど)、ヨガを学ぶものとして、この感動を書いておきたかったのです_(._.)_
(いつかまとめなおしたいけど、この勢いも好き(笑))