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ダチョウは美味しい。
たぶん、好奇心は強いほう。
特に食に関しては。
五感を駆使して、危ない、と感じるもの以外は、とりあえず、食べてみる。
自粛の影響で、レストランが営業自粛となり、食材を納めていた生産者さんたちも困っているというのはニュースにもなっています。
「食べる通信」シリーズ、ご存知の方も多いと思います。
東北の震災の後、2013年に「東北食べる通信」からスタートした試みは、日本全国に広まって、今では国内36の地域が発行しています。
私は「四国食べる通信(現在休刊)」から始まって、現在「北海道食べる通信」と「かごんま食べる通信」を購読しています。
購読、という言葉からもわかるように、冊子がメインで、付録として食材がついてくる、というスタイルです。
2、3ヶ月、もしくは季節ごとに届く、地方の美味しいもん、珍しいもん。生産者さんたちの喜びやご苦労や工夫ややりがいやご家族のストーリー、いろんなものが伝わってきて、読んでから食べると、ぐっと美味しさも増すというもの。
その「かごんま食べる通信」の日高編集長から、鹿児島の生産者さんが困ってるとSOSが届きました。特に、ダチョウ肉やナマズなど、一般家庭よりもレストランへの販売が中心だった食材が打撃を受けていると。
過去のかごんま食べる通信で、ダチョウやナマズが届いたことがあり、びっくりしたものの、食べてみるとどちらもクセがなくて上品で美味しくて!
また使いたいなーと思っていたのだけれど、近くに売っているわけでもなく、そのままになっていました。
それで今回、ぜひ、協力して購入しようと思ったのですが、鹿児島からのクール便は費用もかかる。また個人宅だと、ナマズばかり、ダチョウばかり、というのもね。
生産者さんの住所をみると、どちらも鹿屋市。
お、もしかしたら、セットにして送ってもらう事も可能かも?と編集長に相談してみたら、生産者さんに掛け合って実現してくださいました。
ダチョウ、ナマズに加えて、鹿屋市のふくどめ小牧場さんの豚肉や加工品も一緒に、素敵なセットを組んでもらいました。
箱を開けると、ジャーン、鹿屋の美味しいものがどっさり。
私がオーダーしたのは、がっつり鹿屋堪能セット。
ふくどめ小牧場さんには、東京では入手しづらい皮付きの豚バラ肉ブロックや3センチ厚の肩ロースも入れてもらいました。
幸福豚のとんかつや、ナマズの蒲焼きや唐揚げ、と楽しみまして、ダチョウはまずはミンチを。脂肪が少ないダチョウの赤身、ミンチは背脂入り。
つなぎは少なめにして、肉々しいハンバーグです。
オーストリッチバーキンならぬ、オーストリッチバーグ。
ひとつ残して、自家製パンに挟んで、サンドイッチに。
残りは、生産者さんのお勧め、そぼろにして、卵と丼に。
同じくお取り寄せされた、教室の生徒さんが、卵とダチョウで「はとこ丼」と命名されていましたので、私も真似してみました。
生産者の安藤さんは、より美味しく安全な肉作りの研究に取り組んでいます。自己配合飼料には、魚粉等の動物性飼料は使用せず植物性飼料のみ。
抗生剤、成長促進剤等の薬品も一切使用せず、自分の子供に食べさせてたいと思える安全な食肉を、と追求されています。
ダチョウ肉は高タンパク、高鉄分、低カロリー、低脂肪で、体脂肪の燃焼を促進するカルニチンや、運動機能促進させてくれるクレアチン、疲労回復に有効なアンセリン等も豊富に含まれているそうで、アスリートや、健康を気にする人にはぴったり。
食べると、なんだか早く走れそうな気もするし(笑
もっと食肉として食べられてもいいと思うのですが。
食べ方ですが、そぼろにしちゃうと味がしっかり濃いので、ダチョウらしさがなくなってちょっともったいないかなという気も。
一番のオススメは、ハンバーグです。塩とナツメグ、ちょっとの玉ねぎとパン粉、ぐらいで十分。
好奇心旺盛な方(と早く走りたい方)には、ぜひ味わってもらいたいです!
安藤さんのダチョウ肉はポケットマルシェで購入できます。
https://poke-m.com/producers/98929