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小学校時代を過ごした北海道のある田舎町でのスキーの思い出話。

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現在、北京オリンピックが開幕中。私の大好きなモーグルとアルペンスキー競技を見て思い出した当時の色々な話を綴ってみました。 1、育ったのは北海道の田舎町 2、スキーの色々な話 3…
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1,育ったのは北海道の小さな田舎町。

現在、北京オリンピックが開幕中だ。

私は夏大会よりも冬大会派である。何故なら雪国で育ち、スキーをやっていたからだ。そのため、冬大会の中でもスキー競技……特にモーグルとアルペンスキーがお気に入りである。

私は北海道の小さな田舎町で育った。町にはふたつのスキー場があって片方は家からも近かった。ふたつの内、ひとつのスキー場は街中にあり、大小の真っ赤なジャンプ台があった。もうひとつのスキー場は街中から

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2,スキーの色々な話。

当時、学校でのスキー授業はもちろん、所属していたスポーツ少年団や友人との遊びに私はよくスキーをした。スポーツの中で一番思い入れがある競技は?と聞かれたら、間違いなく「スキー」と答えるだろう。それぐらい私にとってスキーは特別なスポーツなのだ。

ペンションの経営はとても苦しく、その影響で好きなものはあまり買ってもらえなかった。しかし、両親はスキー関係のものはよく新調したり、揃えてくれたし、友人とスキ

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3,スキー場にあった不思議なコースの話。

スキー場には様々なコースがあった。その中で私が好きだったのが「ファミリーコース」だ。何故この名前なのかは分からない。が、恐らくどんなレベルの人間でも一緒に滑ることができるからではないかと思う。しかし、とても簡単なコースという訳ではない。スキー場の端っこの林道を切り開いて作られた非常にひっそりとしたコースで、夜は薄暗くて少し怖かった。他のコースの殆どが真っ直ぐな斜面であることに対し、ここはアップダウ

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4,苦手だったクロスカントリーの話。

私は基本的にアルペンスキーを滑っていたが、学校ではその他にクロスカントリー、通称「クロカン」の授業もあった。

私はこのクロカンが大の苦手だった。同じスキーでもアルペンスキーとは用途や滑り方が全く異なる。オリンピックで競技を見たことがある人は分かると思うが、クロカンは「滑る」のではなく「歩く」と言った方が近い。その為、スキー板はとても細く、踵部分は固定しないし、靴は防水性の運動靴みたいな感じで安定

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5,ペンションに来た居候たちの話。

当時、家族で営んでいたペンションは経営は厳しかったものの、スキーが盛んな冬になると観光客が全国から押し寄せた。そのため、人手が足りずアルバイトを募っていた。アルバイトというよりも「居候」だった。それはペンションで働く合間にスキーができることが大きな魅力だった。その魅力に惹かれて各地から男女問わず色々な人が居候に訪れた。

皆、当時、子供だった私と妹を可愛がってくれてとても良い人達だった。しかし、中

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6,大人になった今、思うこと。

他にも当時の思い出は色々ある。しかし、全てここに書くにはもっと時間が必要だ。それと、中にはここには明かせない恥ずかしい話もある・笑

その為、エピソードを厳選した。

高校を卒業と同時に関東に出て来てから、スキーには全く行っていない。毎年、冬が来る度に行きたいなと強く思うがなかなか実現できない。旦那を誘うこともあるが「寒いから嫌だ」と一蹴されてしまう。信州のスキー場へのバスも出ているが、一人で行く

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