「企画」と仲良くなれた
「何とかしたい」は、物事を動かそうとする意志の強さ。
私たちが生きている社会は、誰かの「なんとかしたい」が形になり、構成されている。
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企画メシ第6回目の講義は「何とかしたいの企画」。今回の講師も、主宰の阿部広太郎さん。
自分のこと、身の回りのこと、社会のことについて「何とかしたい」と思う気持ちを起点に企画を立ててみる、というのが事前課題だった。
考えてもすぐに出てこない。いかに自分が日々誰かの「何とかしたい」に乗っかって生きてるのかに気づかされた。つまり無関心なのかと、ショックな気持ちに。
マイナスの現状に対しても、もっとプラスにしたいことでも、何かしらの思いをもちたいなと、この課題は課題ではなく「もっと何とかしたい」という自分の思いに出会えるチャンスなのだと、そう思って課題に向き合うことにした。
いくつか出てきたものの、なかなか選べず、まとまらず。企画を立てるからには、誰かがやってくれるのを待つのではなく、自分ができるもの、小さい形でも実現が見えるもののほうがいい。ぐるぐると考えた結果、一つの思いにたどりついた。
えいや!と飛び込んだ企画メシ。エントリーが通ったときは心が高まった。毎回課題に取り組んで、他の企画生の課題を見て、悔しかったり羨ましかったり。少しずつ繋がりもできて「ゆっこさん」と呼んでもらえたり、一緒にがんばれたり。そういう日々が来年はもう終わってるんだなぁ…と思うと、さびしい気持ちになりました。終わってほしくないなと。終わることって何とかできないのかな。
うん、終わることは何とかできなそうだ。笑
終わりはやってくる。でも「終わり」って別の表現にできないのだろうか。
ああ終わったな、さびしいなではなく、ポジティブな意味に。
いっぱい学んだ。学んで学んで、お腹いっぱい。
そうか、企画メシというおいしい学びのごはんを食べて、お腹いっぱいで幸せ!な状態なんだ。
その幸せを実感できるような、学びの消化吸収が進むような企画ができないかと思い、「ANNUAL REPORTを作ろう!」という企画を考えた。
「感動メモ」というシートの中に企画生たちが書き残している言葉や、企画生や阿部さんにインタビューして出てきた言葉を載せられないかと。伝わりやすく整理することが好きで得意な私らしさも活かせるのではないかと思った。
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企画書を作るにあたって、今までの課題の中で一番、最後まで練りに練った。
今までの講義で学んだこと、大事なエッセンスを一つ一つ思い出した。前回の講義でもらった「もっと言葉を尽くせるのでは」という阿部さんのアドバイスも念頭に、本当に伝わるか、この言葉でいいのかと繰り返し見直した。利害関係のない関係者である夫にも見てもらい、2人であーだこーだ言いながら手直ししていった。自分事として協力してくれた夫にはとっても感謝。
提出した後はやりきった感。結果、誰からも「いいね」と言ってもらえなくても、自分は満足しているからいいやと思えた。
企画書は、まず自分のために作る。自分に届いているのか?と確認しながら作る。とおっしゃっていた阿部さんの言葉の意味がわかった。言葉の意味を理解したというよりは、実感を伴って腹落ちした。納得いくまで取り組むことってこういうことなんだなと。
それでもやはり、同じ思いや、近い思いをもっている企画生から「いいね!」とコメントをもらえたり、「一緒にやりたいです」と言ってもらえたりしたことは、シンプルに嬉しかった。
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自分が0から考えたことを言葉にして企画書にし、誰かが読んでくれ、いいねと言ってもらえることが、こんなに心が湧き立つことなんだと、初めて知った。
今までは0→1が苦手だと思ってた。だから1→10のように、あるものをよりよくしていく方が得意だと思ってた。実際、得意苦手でいったらその傾向はあると思う。でも、0→1が絶対にできないわけじゃなくて、やろうとしなかっただけかもしれない。私の考えなんてと、みくびっていたのかもしれない。
また阿部さんの声がした。
企画をつくる楽しさを知ったから、これからもっと「企画」と仲良くなれる気がした。苦手と遠ざけず、考えて、言葉にして、伝えてみる。自分から働きかけてみる。
きっと人生の企画は、もっとおもしろくなっていくに違いない。
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