むだ遣いじゃなくて、人生のきっかけを買っているんだ。
「旅する日本語」というコンテストが開催されている。
ちらっと見てみたら、「記事のタイトルまたは本文のどこかに、都道府県名と投稿キーワードを入れて作成する」が条件なようで、その投稿キーワードにある言葉が、知らない言葉ばかりで驚いた。
知らないから、もちろん使ったこともない。たぶん私はまだ全然、日本語を知らないんだろうなと思った。それでも漢字の並びから、何となく美しさを感じてしまう。投稿しようかな、難しいかな、まだ迷い中。
前置きが長くなってしまった。今日の本題はここから。
このコンテストの審査員の中に「小山薫堂さん」の名前があった。
2~3週間前にたまたま小山さんの本の一節を紹介しているweb記事に出会い、直感的に読みたいなとAmazonでポチッとし、購入した本が2冊手元にある。
お、なんかいい偶然だなと、うれしくなった。
もう中古でしか売っていないこの本。私の手元にあるのも、中古。いろんな人に読まれて読まれて、ここまで来たのかなとふと思う。
この本の中に「人生の”きっかけ”を買う」という一節がある。
「費用対効果」とか「経済性」なんて言葉はこの際、忘れましょう。
必要なものではなく
「これを買うと、自分の人生がちょっと変わるんじゃないかな」
と思えるようなものにお金を使う。
(中略)
なにがきっかけで人生の新しい扉が開くかわかりません。
お金。これは生きていく上で必要不可欠だ。
そして何かをやりたい、何かが欲しいと思ったときに「時間」という軸とともに「お金」という軸からも考える必要がある。
私は普段散財することはなく、必要なものに、手堅くお金を使っている方だと思う。
いわゆる「むだ遣い」はしないのだけれど、一見「むだ」に見えることやものに、小山さんが言うように「きっかけ」が隠れているんじゃないかと、最近思うようになってきた。
たまたまコンビニにあった新商品。
ネットで見つけたおいしそうなチーズケーキ。
友達が勧めてくれた化粧品。
あ、いいなと自分の心が少しでも動いたなら、深く考えず買ってみてもいいんじゃないかって。使えるお金は限られているわけだから、もちろんその範囲内ではあるけれど。
実際に買ってみて、良いものだったら満足する。満たされる。
そこからまた次、別のものへの興味も湧く。
新たなものとの出会いもあるかもしれない。
「意味があるのか」と考え始めると、うーん、意味か、意味……ない。ないかもしれない、となってしまうけど。
ただ、意味があるなしで切り捨ててしまうのはもったいない。それが何かの、きっかけになるのかもしれないのだから。
小山さんの本も、webの記事を読んだときに流してしまうこともできた。でも何か気になって、ポチッと買って。
一節が心に残って、日常で実践してみて。
たまたまnoteのコンテストでお名前を見かけて、本とリンクして。
そうしてこのnoteを書くに至っている。
いろいろつながっている。そして、いたって単純な自分に気づく。
良く言えば、素直なんだな。
「むだ遣い」と「きっかけを買う」ではずいぶん印象が違う。
自分自身が、「何かを買う」ということをどのように捉えるのか。
やっぱりマイ定義って大切なんだなぁ。
とらえ方一つで、人生の豊かさが変わってくる。
私はしばらく、「人生のきっかけを買う」んだと思って、決めた範囲の中で、何かを買うことを楽しんでみようと思います。
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