生きて幸せになって欲しかった
知人が亡くなった。
特別に親しかった訳ではないが、同じ職場の同僚として、たくさんの仕事のことと少しの仕事以外のことを話し、一緒に笑ったり考えたりした間柄だ。
死因は自殺だった。
昔、何度も自殺をはかった者として、なぜ私は未遂で済み、なぜ知人は死に至ったか、考えずにはいられなかった。
自死を考えるのは、自分に、世間に、未来に絶望している時だ。自死だけがこの苦しみから救ってくれる唯一の方法で、甘い特効薬のようにさえ感じられ、頑ななまでに脳裏から離れなくなる。
治療をすれ