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神話解体新書 古事記 八雲立つ出雲

夜空にS字のカーブを描く蠍座。
この象形に込められた意味がわかった。
胸には赤い星アンタレスが輝く。
青龍の心臓とされ、拍動している。

日本の地図を片手に見て欲しい。

古事記を読み、このアンタレスの場所が御嶽山であることを発見した。蠍の頭と尾はそれぞれ地震や噴火を引き起こす震源地となっており、不気味に輝くアンタレスはその活動の時を待ち、胎動している。
乗鞍岳が頭部を
木曽川と飛騨川の合流点が尾にあたる。
その尾のトリガーの信号をブロックするのが
岩谷岩陰遺跡や金山巨石群の磐座。
磐座は天体観測も兼ねた要石である。
いや、天体観測というより、星の力のパワーを地鎮のエネルギーに変換しているといえる。
古代の人々は、星のもたらす力を知っていた。

日本は火山、地震列島である。
地底には至る所に蠍(青龍)が蠢いている。
それぞれの針が複雑に絡みあい、もつれ、連鎖反応を引き起こす。

古代、長野県頸城山脈一帯で、その仕掛けが解明された。この下にも蠍(龍)が存在し、新潟焼山、妙高山が拍動している。
頭部は親不知付近。断崖絶壁は崩れの名残。
尾部は筑北一帯。
そのトリガー信号をブロックするのは、戸隠山。戸隠神社奥社、中社、火の御子社。大きな要石として鎮座する。
そしてまた、地下トンネルの入り口でもある。
塞坐黄泉戸大神たる戸隠山は、黄泉の国への扉でもあり、地鎮の磐座(要石)でもある。

日本の関東甲信に潜む蠍(龍)の心臓は、富士山と浅間山、駿河湾海底にあり、それぞれ複雑に絡み合い浅間神社や寒川神社が押さえている形を取る。震源地は東京湾、駿河湾、伊勢湾と海底に存在する。
駿河湾は尾であり頭部であり心臓であるが、駿河湾に心臓をもつ蠍の尾は能登半島、富山湾である。
駿河湾に匹敵する海深の深さである。
この日本列島を横断する駿河蠍の要石は、
諏訪湖、諏訪大社である。諏訪大社が全てを背負っている。

そして、もう一匹、日本列島を縦断する巨大な蠍(龍)がいる。日本の背骨奥羽山脈から島根県にかけて存在するグリーンタフ地帯。奥羽山脈一帯には火山が集中している。
その磐座(要石)となるのが立山。剱岳が導火線を断ち切り、雄山、雄山神社、岩峅寺一帯が強力な要石となっている。もはや要石だけでは対応できず、剣も必要になったのか。
その尾は島根半島で、現出雲大社は、その尾を押さえているに過ぎない。
さらに、駿河蠍のサブ要石にもなっている。
立山一帯(後立山含む)こそ、日本の本家出雲である。
溢れでる水を保有する立山。盾となる山。
雲湧きたち、八重に山々が垣根を作る、
「八雲立つ出雲」
日本列島の巨大な磐座。

地鎮は火消しである。
熱を鎮めるためには、水が必要。
だから、水の豊富な所が要石として存在している。
大地の怒りを鎮めるのは、溢れる水の愛であると、古代の人々は知っていたのだろうか。


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