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人生が変わって10年が経った

2020年1月10日(日)。僕が36歳として過ごす最後の1日になる。正確には後12時間を切ったタイミングです。

この歳になって誕生日なんて...とも思う気持ちもありつつ、この年齢が節目の年だったことを想い出し筆を取ってみることにしました。

僕が株式会社キャリアデザインセンターという人材サービス会社に転職したのがちょうど10年前。

福岡から東京に上京したものの、なんだかんだプラプラしていた僕の生き方がバチッと変わったのはこの会社に入社してからでしたね。

あれから10年が経ち、入社直後に27歳だった僕が37歳になりました(正確にはまだ36ですが)。

当時、黒く染めていた髪の毛はなんだか明るくなり、転職やキャリアについてなどを追求していた仕事はMyDearestが贈るVRゲーム(アルトデウス: BC、東京クロノス)の宣伝を軸にした活動へと大きく変わりました。※勿論、連載や執筆活動も続けてますが。

たかが10年。されど10年。

そうした記念日に皆さまへちょっとした活字の形をしたギフトを贈りたいと思います。

綿あめのように軽くて、すぐに溶けてしまうものなので、読んだ瞬間から数秒くらい心に残ってくれると嬉しいです。

夢を言葉にできなくてもいい

そろそろこの価値観がなくなってきたと思っているのですが、僕の学生時代や20代の頃ってとにかく自分よりも年齢が上の方から「夢を持て」と言われていました。

自分はどうなりたいんだ?夢を持て、人に夢を話せ、と。

当時から現代的な思考だったのかは分からないですが、そういうことを語る大人に対して僕はずっとウルセーと思っていたんです。

だって、夢とか目標を強く持ったことない人生ですから。社会に出て急にそんなことを言われても困る...と。

そんな人たちに囲まれていた僕が、「夢を持て」と言われなくなった環境が前述したキャリアデザインセンターでした。

本気で想像できない途方もない夢よりも、堅実的で現実的に今の自分を見つめる。そういった経験ができた場所だと思っています。

向こう見ずでがむしゃらに生きる、挑戦する。それも大切ですが、それ以前にあなたの基礎能力は足りているのか?そんなことを突きつけられた時間でした。

周囲を見渡すと当時の全社員に学歴で劣り、職歴もしょぼい。ぼんやりと戦える武器は喋る力と悪くない地頭程度。

「なんだかんだ何とかなるだろう」とぼんやり考えて、生きるためにギリギリのタイミングが僕にとっての26歳から27歳だったのかもしれません。

当時、変に夢を作れ!と言われなくなったことで、僕の人生はいい方向に変わったのです。もしも、キャリアデザインセンターに入社できていなかったら...。僕の人生にも色々な失敗がありましたが、一番ゾッとするのがこの選択ですね。本当に今どうなっているか分かりません。

これは周りの人にあんまり話したことがなかったのですが、このチャンス(200人以上の応募の中から一次面接に通過した)だけは逃してはいけないのだと直感的に感じていました。何がなんでも受かる。そんな強い気持ちを持ったのははじめてくらいだったかも。

時には直感を信じてみることもオススメします。

余談ですが、『ONE PIECE』の主人公・ルフィが「海賊王に俺はなる!」と宣言して、そのために仲間を集めつつ未だ見ぬ大海原へと旅立ったのが僕が中学生の時です。

今も大人気の『ONE PIECE』ですが、社会情勢が変わると主人公の価値観もここまで変わるのかと驚かされます。『鬼滅の刃』は失った生活を取り戻す(マイナスをゼロに戻す)ための物語だし、『チェンソーマン』に至っては最低限の暮らしが「夢」になっています。

今の時代って夢を語ることも息苦しい感じですが、具体的にではなくても全然いいのでポジティブな生きたいという意思だけは持っておいたほうがいいかもしれませんね。

状況と環境

36年間の中で一番思うのはやっぱり人は環境動物だということです

パズルのピースで例えると、分かりやすいかもしせません。どんな人でも、出っ張ってるところや欠けてるところがあります。そこに上手くハマれば生きた心地もしますし、周囲からも高い評価を受けることができます(上司の評価を気にしすぎるのはよくないですが)。

自分は何がハマるのか。これを知っている人は強いですね。常に自分にアドバンテージがある環境で戦っているようなものですから。

自分の武器と自分の進むべき方向がハマっている人は特に強いです。抽象的ですが、心とギフト(天啓)が近い位置にあればあるほど、生きやすいし戦いやすいと思います。そういう人は笑顔が多いので、信頼も得られると思います。

ただ、自分の武器が分からない、自分の進むべきも分からない。そんな人が大半だと思います。僕もそうです。

人生の中で進みたくない道はあっても、進むべき道なんて一度も見えたことありませんから。

じゃあ、進みたくない道と逆の道を進めばいいじゃない。え?逆の道って何?ってな具合。

どの道を進みたいかなんて考えても結局、何が起きるか分からないんだから、その時々に一歩ずつ確かめていくしかないのだと僕は思っています。

僕の場合は、こんな自分になりたくないというネガティブな思考がずっと頭を占拠しています。

恐怖心と戦って、そうならないためにはどうすればいいのか考えて、戦って、逃げて、手を差し伸べてもらって、手を取り合って今があるんです。

僕は10年前にそういった環境を用意してもらいました。小さいけどハマるところが必ずあるパズルのピース。それを見抜いてくださった方、育ててくださった上司にはいつかまたお礼を伝えたいです。※仲のいい友人はこれを読んだら連絡下さい。

人生プラスマイナスゼロ

あれをしたほうがいいよ、これは今のうちからやっておいた方が絶対プラスだよ。

そんなことを数え切れないほど、目にも耳にしてきましたが、そう簡単に動かないのが人だったりします。

だから、僕は何をしたほうがいいということは書きません。僕の経験談で今書きたいことだけをここまで書いてきました。

26歳の自分は今、36歳の自分を一ミリも想像できなかったように、あなたの1年後だって1ヶ月後だって、一週間後だって、明日だって誰にも想像できません。

今、色々なことを我慢しなくちゃいけない大変な世の中だからこそ、その揺り戻しで沢山沢山いいことがあると思います。

37歳の豊富なんて何もありません。やりたいことをやって、やりたくない時はゆっくりして生きる。それだけです。何だったら今年から年齢のカウント止めてやろうか。それくらい自由に生きることが、現代人には必要なのかもしれませんね。

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