過去最高のページビュー・訪問者数・転載サイト数になった裏でPR未経験者がやったこと
みなさん、こんにちは!
『選択の自由は人生を豊かにする』と信じている加賀谷です。
WealthParkの中途採用やPRを担当しています🙇♀️
※2023年5月17日付でPRに異動しました、未経験ですがPRとして奮闘中です
※このnoteではPRと広報を同意語であるとしてPRに統一して使用します
このnoteでは、PR TIMESを使ったリリース配信を行うためにPR未経験者がやったことをまとめてみます。
先にお断りしておきますが今回も目新しいことは書いてありません。加えてわたしはPR未経験者かつひとりPRです。プロフェッショナルや経験者からみて邪道なこともあると思いますがその点はやさしく目をつむっていただけますと幸いです。
微力ではありますが今回も少しでも誰かの気付きや参考になれば嬉しく思います。
どうしてリリースの裏側をnoteに書くのか
未経験PRは今後一層増えるのではないかという仮説
昨今、企業規模(大企業・中小企業)や顧客特性(B2C、B2B)を問わず多くの企業やビジネスシーンでPRの力や可能性に注目が集まっているように感じています。そしてそのような状況に連動して転職市場でもすでに変化が起きています。
今後一層わたしのように未経験でPRを担当することになる人や、社内に自分以外のPRがいない状況のなかひとりでなんとかしなければならない人も増えるのではないかと思っています。
大手企業であればほぼ例外なくPRが組織として存在していると思いますが、スタートアップ・ベンチャー企業ではPRが存在していないことも多いです。企業や経営陣の思想により最初から専任者を採用する場合もありますが限られたリソースで運営するスタートアップ・ベンチャー企業ではまずは兼務からはじめるケースが多くあると思います。本来は専任者を採用したいと考えているもののPRの業務範囲の広さや担う期待役割の高さから採用難易度が一層高まり、採用難に頭を悩ませている企業もあると思います。
今日より先の未来に、わたしと同じく未経験でひとりPRになる方に少しでも役立つ情報やヒントになればいいなという思いからこのnoteを書いています。
まずは緻密な戦略がなくたっていいのではないかという自論
戦略を立てること、戦術を考えることはビジネスにおいてとても大切です。しかしながら経験や知識が浅いなかで緻密で有効な戦略や戦術を考えることは容易ではありませんし、正直じっくり時間をかけて考える時間もスタートアップやベンチャーの環境では取りにくいです。
そしてどんどん発生する目の前の実務をよりよいものにして「なんとかする」必要があります。(「なんとかする」ことがまさに仕事ですよね)
足りないことやできない理由を並べるのはとても簡単ですが、それらの言動がなにかを生み出すことはありませんし誰もハッピーになりません。それよりも自身が未熟であることを受容し、一方それを悲観することはなく、今できることを走りながら考え最善を尽くすことが明るい未来や可能性をつくるとわたしは思います。
「リリースをできるだけ多くの人にみてもらいたい」
「多くの人に見てもらうにはどんなリリースだったらいいかな」
「いつリリースしたら記者さんは記事にしやすいかな」
世界中のPR担当がやっている当たり前のことをできる範囲で全力でやる。
未経験者の場合、まずはここからのスタートでいいのではないかと思っています。今の成果や結果は決して逆算して生み出したものではありませんが、最善を尽くし全力でやった成果や結果を積み重ねることからはじめ、ほしい成果や結果から逆算して戦略や戦術を立てられるPRパーソンにできるだけはやい将来なれるように努力するという方法もあるのではないかなとわたしは思います。
前提と対象リリースについて
ここからが本題です。
前提と対象のリリースに関する概要をまず共有します。
WealthParkの基本情報
企業規模(大企業・中小企業)や顧客特性(B2C、B2B)によって目指すべきPRのかたちは異なると思っていますため、WealthParkに関する基本情報をまず共有いたします。
社名 WealthPark株式会社
本社所在地 東京都渋谷区恵比寿1-20-18 三富ビル新館3階
資本金 432,499,268円(2023年5月1日時点)
代表取締役社長 川田 隆太
従業員数 177名(2023年6月30日時点 グループ会社含む)
拠点 香港、ニューヨーク、台北、東京
投資ラウンド シリーズCラウンド
コーポレートサイト https://wealth-park.com/ja/
採用サイト
対象のリリース
成果について
ページビュー:過去最高のリリース対 7+倍
訪問者数:過去最高のリリース対 7+倍
転載サイト:過去転載実績なし、今回転載 20+件
過去最高のページビュー・訪問者数・転載サイト数の裏側【超基礎編】
今回のリリース前に実際にわたしがやったこと・やっていることをまとめます。
やったこと1:PRの本を読みまくる
基本のキですがとにかくPRに関連する本は新旧問わずできるだけ読みました。まだまだ読んでいない本がたくさんありますが今時点で30冊くらい読みました。これからも読み続けます。
ちなみに今まで読んだ本のなかでわたし個人として一番実務イメージがわいたのはこちらの本でした。よかったら読んでみてください。
やったこと2:広報会議の年間購読をはじめる
いろんな本やWEBの情報で広報会議を読んでいるPRの先輩方が多いことを知ったので年間購読を自費で申し込みました。経費を使うことを批判するわけではありませんが、新しいことを徹底的に学ぶときに自費を使う、すなわち自分へ投資することには意味があるとわたしは思っています。(わたしの性格や特性もあります)
やったこと3:PRに関する映像作品を観まくる
元々ドラマ好きであること、どの作品にも大好きな俳優さんが出演されているという邪な理由もありますが(笑)、勉強のために以下3作品を視聴しました。
映像はストーリーや感情が分かりやすく、PR特有の複雑かつ多数のステークホルダーとの関係性なども理解しやすいことから教材としても非常に優秀だと感じました。過去に観たことのある作品もありますが自身がPRになって改めて観てみると見え方や捉え方ががらっと変わるという体験もしました。他にもPRに関連する映像作品はあるので自分が好きなものを選んで観てみるのがいいと思います。
RACE ~私たちの人生レース~(全12話、56分/1話)
着飾る恋には理由があって(全10話、47分/1話)
知らなくていいコト(全10話、47分/1話)
やったこと4:PRや必要スキルに関するYouTubeを観まくる
YouTubeは現代において素晴らしい学習教材だと思っています。PRの業務はPRそのものだけではなく、コピーライティングやブランディングなどスキルの複合が不可欠なのでとにかく多くの情報や知識に触れる機会をつくることも必要だと思っています。PR SKILL SETはPRになる前から採用広報のためにくり返し観ているコンテンツでおすすめです。
やったこと5:PRパーソンの集まりに参加してみる
業界特化、他業界、HR×PRなど、様々なPRパーソンの集まりに参加してみています。(現在進行形)
すでにPRとして活躍されている先輩方とのコミュニケーションからは勉強させていただくことが多く、業界お作法などにも触れることができるので体力が持つ範囲でいろんな集まりに今後も参加させていただきたいなと思っています。
やったこと6:過去の自社リリースを全件読む
PRになる前、わたしは企業がどうしてリリースを出すのか、その意味や目的を知りませんでしたがPRに異動し、やったこと1~5を通して徐々に理解が進みました。まずは現状の把握をする必要があると思い、リリースの意味や目的を意識しながら過去の自社リリースを全件読みました。課題と改善点がいくつか見つかり取るべきアクションが具体的になりました。
やったこと7:過去の自社リリースをデータベースにまとめる
過去の分析や将来の戦略設計のためにもデータベースが必要だと思いましたがWealthParkにはリリースのデータベースが存在していなかったため、自社リリースを全件読むのと並行してデータベースを作成しました。
どんなデータベースを作成すると活用範囲が広がるのかWEBで猛烈に検索した結果、Gaudiy社のマーティンさんのnoteに出会うことができました。
Notionで使えることとデザインも完全に好みでテンプレートを活用させていただいています。(長く使うものだからデザイン大事)
この場を借りて御礼申し上げます。マーティンさん、本当にありがとうございます!
そしてPRデータベースつくりたいとお考えの方はぜひマーティンさんのnoteを読んでみてください。超絶おすすめです。
やったこと8:他社さんのリリースをできるだけたくさん読む
自社領域に近い企業やブランディングに長けている企業はもちろんですが、すきま時間などでできるだけPR TIMESの新着やランキングにアクセスしてできるだけ多くのリリースを読んでいます。(現在進行形)
これもいろんな本に書かれていることですがよいリリースに多く触れることはとても大事だと思います。
やったこと9:PR週報をはじめる
わたしなりに思うことや考えることがあってPRへの異動と同時にPRに関する週報をはじめました。週報はNotionを使っています。
毎週手動で川田さんに「週報です!」とSlackするのは非効率かつなにも生み出さない時間になってしまうと思ったのでSlackbotさんに力を借りて毎週金曜日の17:30に川田さんに通知が届くように設定しています。
週報をはじめようと思った背景
レポートラインはPRの管掌役員である川田さん(CEO)で、川田さんは言うまでもなくめちゃくちゃ忙しいので「PRなにやってるんだろう?」と考えなければならない時間を削減するために日々の細かいアクションなどはテキストでレポーティングしたほうがいいのではないかと思った
わたしはPR専任ではなくHRと兼務なのでリソース配分をコントロールする必要があるためきちんと記録することに意味があるのではないかと思った
未経験で右も左も分からないPR初心者であることもあり、今日思って実行したことが本当に正しいかどうかが未知数なことが多いため、将来振り返りができるようにできるだけ細かく記録を残しておくことで将来につながるのではないかと思った
シンプルに記憶しておくのは無理なので記録しておくことに価値がきっとあると日頃から思っている
過去最高のページビュー・訪問者数・転載サイト数の裏側【リリース編】
ここからは対象のリリース配信に際してやったことをまとめます。
やったこと1:企業情報の見直し
PR TIMESの管理画面の企業情報を再確認しました。細かくは記載を控えさせていただきますが、前任者によって設定されていた業種区分とビジネスカテゴリが最適ではないと感じたため変更・設定しました。
やったこと2:SNSの設定
会社公式として運用しているYouTubeやFacebookページが以前からありますが設定されていなかったため設定しました。
やったこと3:プレスキットの設定
Logo Guidelineは存在するもののPR TIMESに設定されていない状態だったため設定をしました。
やったこと4:メディアリストの見直し
前任者によっていくつか登録されているメディアリストがあったため、まずは全件内容を確認し、追加できるメディアと削除したほうがよいメディアを把握し更新しました。
多くの本やWEB記事で言われていることですでわたしが言う必要は皆無ですが、メディア特性に合わない情報共有はメディア担当者の方にご迷惑をかけることにしかなりません。件数に変にこだわりすぎないことは常に忘れないようにしたいものです。なお今後の配信の際に適切なメディアリストを選択しやすくするために内容に合わせたリストタイトルの設定も行いました。
やったこと5:リリースタイトルとサブタイトルの設定
他社さんによる直近のリリースをPR TIMES上で検索したり、各SNS上で検索しリアクションを把握し、より多くの人に届きやすいと思われる表現の選定をしました。初期原稿では違う表現を予定していましたが検討の結果、以下の内容でリリースを決定しました。
やったこと6:魅力的なイメージの設定
リニューアルしてどんなオウンドメディアになったのかが分かるイメージの準備を依頼しました。(実際の制作はリリースを出す部門とデザインでチームが行っています)
「もっと知りたい」と思った感情の先にしか「読む」という行動は生まれないとわたしは思っています。タイトルと同じくらい設定するイメージはリリースにとって重要なものです。プレビューも必ずチェックしましょう。デバイスもいくつかのパターンを想定できると理想的だと思います。
やったこと7:配信タイミングの設定
これは仮説でしかないのと、答えが無数に存在するものだと思いますが、わたしは以下のように考えて今回のリリースのタイミングを決めました。
より多くの人に見てもらうには多くの記者さんに見てもらう必要がある
記者さんが見やすいのは何曜日の何時だろう
記者さんが記事にする情報を探している確率が高い時間っていつだろう
なお、これはあまり意味や効果がないかもしれませんが、プレスリリースは時間だけでなく分まで記載されるため、なんとなくの感覚ですが数字の並びがきれいなほうがいいと個人的には思うため正時にしました。(残り続ける情報であるため少しでもきれいなほうがいいなというちょっとしたわたしのこだわりです)
ちなみにはじめてのPR TIMESでのリリースで不安がいっぱいだったため今回は予約を使わずに手動で配信しましたが、次回は予約を使ってみたいと思います。
やったこと8:配信後の社内共有
リリース予定についてはカレンダーで事前に全社共有していますが、配信直後にSlackでの共有もあわせて行っています。社外のみならず社内への共有もとても大事だと思っています。
やったこと9:配信後のSNS共有
Twitterでの拡散も忘れずにやったほうがいいと思っています。
個人アカウントでも拡散しました。こつこつ積み重ねるのが大事ですきっと。
絶対的正解は分からない
よさそうなことはやってみて結果を出す
リリースのためにいろんなことをやってみましたが正直を言いますと、どの項目がもっとも成果につながったのか、やってもやらなくても成果に影響がなかった項目はどれだったのかは現時点で分析しきれておらず分かっていません。分析は今後やっていきたいと思っています。
ただ、いま思っているのはとにかくよさそうなこと、成果につながりそうなことでわたしにできることはなんでもやってみるということです。考えているだけで実際にやらなければ一生成果も結果も出ませんし、結果が出なければ分析することもできません。だからまずは実際にやってみて、結果を出して集めてみて、集めた結果を分析して最終的に正解を見つけていけたらいいなと思っています。
自社に合うPRを考え尽くして、行動して、つくっていく
このnoteに書いた18項目やわたしが考えたことはWealthParkにとって最適なPRというのが軸になっています。そのためWealthParkと異なる企業や環境で必ずしも同じことが言えるとは限りません。というよりも恐らく異なって然るべきだと思います。
これは本やWEBの情報に書いてあることがすべてではない、書いてあるとおりにやればどの企業や環境でも成果が出るものではないということも同時に言えると思っています。
基本や基礎はとても大事です。それをすっ飛ばして奇抜なことをどんなにやっても成果はきっと出ないと思います。一方でPRとはみたいな一般論ばかりに囚われていると望むような成果は出ないと思います。
自社の文化や所属する人、経営者や経営陣の思想、取り組む事業や向き合うお客さまに合わせた自社ならではのPRの在り方を、考え尽くし、行動し、つくっていくことが、必要でありPR担当が担う期待役割なのではとわたしは思っています。
探している正解が見つかったときにはみなさんに共有したいと思っていますのでまたnoteを書けたらいいなと思っています。
(おまけ)
最後までお読みいただきましてありがとうございます!
WealthParkでは今年度もいくつかのポジションで採用を進めています。
ご興味お持ちいただけます際にはぜひ採用ページをチェックしてみてください👇
2023年6月にCompany Deckを大幅にリニューアルしましたのでぜひご覧ください👇
2022年8月からPodcastで「WealthParkの温度感」を伝えています。
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