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ハッとしてばかり、純粋だから
朝からアトリエは騒がしかった。
オーナーに当たる人が僕に私生活の指摘をしてくれる。
その度に僕はハッとするので、
新しい自分と向き合える様な気がして嬉しい、と伝えた。
そこで、「君はハッとしてばかりだな」と突っ込まれるのである。
そこで気がついた。
「ハッとしてばかり、だって純粋だから」だと。
純粋さは僕の誇りであり無くしてはいけない僕の財産なのだと。
しかし、人と関わることは自分の感性だけでは成し得ない。
無垢を保つことは確かに稀有な行動だけれども
相手を思わずに生きることは孤独なのです。
相手を知る事で濁りを覚え新しい色を作ることも、
また、大切なことではないか。
濁りも覚えた、それでいて美しい存在でありたい。