ノルウェーで転職体験記
表紙を飾らせていただいたこちらのジンジャーブレッドハウスは、新職場で入居者さんたちと作った福祉施設の模型です。本当のジンジャーブレッドを焼いて作って組み立ててめちゃくちゃ大変でした😅
現在の職場は、夜勤なし(重要)、入居者さんたちが若くて元気いっぱいで楽しい、そして家から徒歩10分という好立地で、大変なこともありますが基本は楽しく働けています🥰
転職活動を始めた理由
療法士として夜勤のある職場に勤めて1年半経ち、そろそろ体力に限界を感じ始めていました。夜勤というのは本来寝ているべきである夜に起きているというだけでしんどいのですが、それに加えて少人数で回す分、責任も重くなります。私の職場ではもともと夜間シフトは療法士1人+准看護師(かアシスタント)1人で夜勤が回っていたのですが、昔からいた同僚がどんどんやめていき、新しい新人さんたちを指導しながら、施設の入居者さんたち全員のことを看るというまあまあ大変なシフトが続いていました。
そして、シフトによっては静かなこともあり、そういうときは勉強か読書かおしゃべりかネットフリックスで時間を潰していました。しかし、今まで取っていた特別支援教育の単位も取り終わり、教科書を読んだりレポートを書いたりする必要がなくなり、なにもない時間がとても暇になりだんだん仕事に行くのが楽しくなくなってきました。
そういう理由で夜勤の卒業を目指して転職活動を始めました。
ノルウェーでバイトを合わせると3回目の転職
学生期間を合わせると、特別支援学校での補助員→福祉施設1(週末バイト)→福祉施設2(正規の専門職、夜勤多い)→現職(coming soon) と3回の転職を経験してきたわけですが、まあ決して無駄に転職を積み重ねてきたわけではありません。
そんな転職マスター(誇れることではまったくない)の私がノルウェーでの転職方法を紹介させていただきましょう。
① 前職と現職の主任か上司に推薦者になってもらうよう頼む
私にとって一番ハードルが高いのがこれです。ノルウェーの採用で大切になってくるのは前職場での評価で、仕事に応募するときにはほとんどの場合現職と前職の上司、そして同僚の推薦が必要になります。それらの推薦者らの名前と電話番号を履歴書に書いて出すのが一般的で、面接の後、採用担当者は感触の良かった候補者の推薦者に電話をかけていきます。
もう辞めた職場の上司に連絡を取って推薦者になってくれないかと頼むのも中々遠慮深い日本人にとって難しいのですが、更に現職の上司に推薦者になってくれと頼むのはものすごく言い出しづらいです。この職場をもうすぐ辞めることを考えているよ、と言うのと同じことだと思ってしまうからです。私の場合、更に人が足りていない職場だったので辞めることを快く思われないだろうなあと最後の最後まで言い出し辛かったです。
わたしの場合、結局最後まで言い出せず、履歴書と志望動機書にはもうすでに辞めていた前職2つの上司に連絡を取り、推薦者になってもらい、面接の後採用担当者に採用を考えているよ、と言われてからやっと当時の上司に転職を考えていることを伝えて推薦者になってもらいました。
② 履歴書と志望動機書を書いて提出する
まあ、これはそのままの意味で履歴書(CV)と志望動機書(søknadsbrev)を書いて、手当たり次第興味のあるポジションに応募しまくります。求人情報はfinn.no(ノルウェー人はこのサイトでペットも家も車も買う)という日本のメルカリのようなサイトで見つけられることが多いです。
私は今回は幸運にも1箇所目で決まったので他には応募しませんでしたが、学生の時のアルバイトを探していたときには10箇所以上に応募したと思います。ノルウェーで少し変わっていることといえば、履歴書に顔写真はいらないし、年齢や性別も書かないということです。そのあたりは先入観なく公平に求職者の中から適した人を選ぶんだ、というノルウェーの道徳心が現れている気がします。
しかしながら複数の調査でノルウェー人らしい名前の人と外国の名前の人では全く職歴や学歴が同じでもノルウェー人らしい名前の人の方が面接に呼ばれやすいという結果が出ており、まだまだすべての人にとって公平な採用というまでには至っていないのが現実です。
➂ 面接を受ける
面接に呼ばれるということは自分の学歴職歴が応募したポジションに適していると判断されたということです。大いに喜びましょう👏
というのも、経験からいうと面接に呼ばれるまでのハードルはなかなか高いです。日本だと、特にアルバイトなんかだと基本面接は誰でも受けさせてくれますが、ノルウェーはシビアに候補者を選抜します。私の経験では一つのポジションに20人が応募すれば5人くらいが面接に進み、その中から2-3人を候補者に選んで前職場での上司からの評判を聞き1人が選ばれる、というような場合が多い気がします。
面接ではどうしてこの仕事に応募したのか、今までの経験について、こういうシチュエーションでどう対応するか、何を大切に働いているか、など色々なことを聞かれます。30分から1時間くらいの面接が多く、そのポジションの上司とその会社の採用担当者が面接担当のことが多いです。
採用の連絡
採用が決まると、いつから働けるか、給料の確認(交渉)、雇用契約書の作成などが行われます。雇用契約書にサインをしてから前職を辞める手続きに入りましょう🤔私は、一度前職を辞める手続きをしたのに雇用契約書が一向に送られて来ず無職になるのではないかと心配でしばらく寝付きが悪かったことがあります😅
長々と語りましたが、結論、転職は大変です。三度目の正直、今回こそはしばらく落ち着いて今の職場で頑張りたいと思います😊
ここまで読んでくださった方、もしいらっしゃれば、ありがとうございます🙇
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