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中央区の「民間学童」をひたすらググってまとめてみた2024
ほづみゆうきです。今回のテーマは、民間学童。中央区に対して申し込む、行政で運営されている「学童クラブ」とは別に、一切行政の補助なしで学童クラブっぽい放課後の居場所を提供しているサービスのことです。
世間的には「4年生の壁」などと言われ、学童クラブを希望しつつも利用できないという件は全国的に問題となっていますが、中央区の場合には2年生から落ちるというのが実態。その代替として、そして2年生で落ちることも見越して1年生の段階からこの民間学童を利用している家庭がけっこうあります。
一方で、選びうる選択肢としてどういった場所があるのかというのは十分に知られていません。なぜなら、これらのサービスは完全に民間のサービスで中央区のWebサイトを見ても整理されているわけではないため。
この点について、わたし自身も上の娘(現在小3)の小学校入学にあたり検討した際に「どんだけあるか分からーん!」ということで調べました。ちなみに、これは参考までに2021年に書いた記事。
この件について、ここ最近更新していなかったので今回改めて調査してみることにしました。
前提としての「民間学童」
他の施設との比較と位置づけ
まずお話の前提として、似たようなサービスの整理とその中での民間学童の位置づけについて。中央区で小学生の居場所の選択肢としては、ざっくり「学童クラブ」と「プレディ」があります。ここに最近は「プレディプラス」というのもあって、初見ではなんぞこれ?となるのももっともなところ。さらには、今回取り上げる「民間学童」。
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まず、「プレディプラス」については、同じ場所で「学童クラブ」と「プレディ」をやるよ、というもの。その中身は学童クラブとプレディがそれぞれ含まれています(それはそれでどうかという論点はありますが今回は置いといて)。
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なので、種類としては大きくは3つ。
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そして、さらに「学童クラブ」は3つに分かれます。
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「児童館学童クラブ」は児童館で運営されている学童クラブ。「学校内学童クラブ」はその名のとおり小学校で運営されている学童クラブ。これらは、それぞれ児童館と小学校という公共の施設を用いて運営されているという点で分かりやすい。
ややこしいのは最後の「民設民営学童クラブ」。民設民営ということで施設も運営も民間事業者。ただし、施設の開設や運営にあたって行政の補助を受けているもので、申込みなどの情報が中央区のWebサイトや学童クラブの利用案内にも記載があります。また、料金も後述の民間学童と比較すると補助が入っている分だけ安価です。
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今回取り扱う「民間学童」は、この「民設民営学童クラブ」でもない施設。つまり、特に行政からの補助も受けていない施設ということです。
「民間学童」の特徴
次に、「民間学童」の大まかな特徴について。行政の提供する学童クラブとの比較という点からいくつか挙げてみます。
1.基本的なサービスは学童クラブと同等
基本的に学童クラブと同じようなサービスとなっています。これは、学校が終わった後の放課後の居場所としての利用を想定しているために週5日、つまり平日毎日学校が終わった後に利用することを想定したサービスとなっています(週3とかも可能)。また、夕方/夜まで過ごすことを想定としていることからおやつなどの提供サービスもあります。
2.施設ごとに特色が様々
英語や工作、プログラミングなど独自の特色あるプログラムを提供している施設があります。これは習いごとに近いようなイメージです。
内容は施設によって様々。公設の学童クラブだとたとえば英語教師によるレッスンなどは受けられないので、これらを積極的に利用したいということであれば魅力に感じられるでしょう。
3.学校への送迎など利便性が高い
完全民間サービスということで、選択してもらえるように保護者にとって利便性の高いサービスを提供してくれています。
1つは送迎。学校から施設が近くないケースもあることから、学校から施設へのお迎えのサービスがあります。また、施設から何かしらの別の習いごとをする場所に連れていってくれるサービスもあります。
また、保護者の迎えが遅くなってしまう場合のために、夕食や補食の提供をしてくれる施設もあります。利用時間も公設では園長を使ったとしても19:30までですが、施設によっては21時頃まで利用可能な場所もあります。
4.利用調整は施設単位
次にその利用者の選考について。公設の学童クラブでは保護者の就労状況やお子さんの学年などを把握した上で、保育の必要性の高い家庭から割り当てていく構造となっています。公平性が重要ということです。そして、これによって冒頭に書いたように2年生で多くの子が落ちるということが生じます。
一方の民間学童ではそのような考え方はなく、選考は施設単位でその手法も様々。基本的には早いもの勝ちな傾向が多いかと思います。
たとえば小学校1年生から利用するとなる場合は前年の秋頃に施設見学などをしたりしますが、その際に「今契約いただければ席を確保しますよ?」的な打診をされることは過去の経験としてありました。その後の2月頃になると学童クラブの選定結果が出てそこで落ちた人が民間学童を探すケースもあるので、その前の段階で定員を確保しておきませんか、ということですね。
この点については施設の人気の度合いによっては真実であることもありますが、早めに施設の定員を埋めたいという施設側の「ポジショントーク」いう面もあるので注意が必要です。その時点での空き状況を聞いてみたり、上の学年の子がいるパパママに意見を聞いたりといったことをやってみてはどうかと思います。
5.利用料は高価な傾向
最後に利用料について。利用にあたってはこの点が最大の課題かと思います。詳細は下記のリストを見ていただきたいのですが、月会費を見るとかなり高額です。
まず、比較対象としての公設の学童クラブは安いです。基本の利用料は無料。18時以降の延長利用をする場合には有料となりますが、それでも1回400円で月での上限が5000円。20回延長をすれば本来であれば「400円x20回」で8000円になりますが、それでも5000円、ということです。おやつ代や保険代は別途ですが年間で2万円くらい(ほづみの過去の利用実績)。
これに対して、民間学童では週5日での利用で言うと月額で安価なところだと3万代もありますがだいたいは5〜6万。中には10万超えもあります。これは通常の月であって、夏休みなどの長期休暇期間中はさらに高額になったりします。また、延長の考え方も15分単位で300〜550円などで全体的に高め。数万円の入会金もあります。
このように提供してくれるサービスは公設の学童クラブよりも特色があり、送迎や夕食提供など利便性も高い一方、価格としてはかなり高価にならざるを得ないというのが民間学童の全体的な特徴。個々に違いはあるので、その違いはぜひリストで見て比較していただければと思います。
中央区の民間学童のリスト!
民間学童のリスト2024
前置きはこの程度として、民間学童のリストがこちらです。民間学童の名称や場所、料金体系、送迎可能な小学校など必要そうな情報を一覧にしてみました。
調査方法
調査した方法について一応示しておきます。Netflix「地面師」のハリソン山中のノリで「最もフィジカルで最もプリミティブで最もフェティッシュなやり方」でして、擁するにひたすらググって調べるという手法です(フェティッシュかどうかはさておき)。まず、これで対象の施設を見つけます。
次に、施設が見つかったらリスト上の個々の項目を探して埋めていきます。利用料やおやつや夕食提供の有無、送迎に対応している小学校など。
すべての項目を埋めようとしても一部で掲載されていなかったり、判断しかねる記載であったりする場合があります。また、すべてが埋められたにしても、こちらの認識誤りで間違った情報となってしまうおそれもあります。これらを防ぐために、最後に各事業者の問い合わせフォームやメールアドレスに対して連絡して確認を依頼。これは全てに対して送付。
この最後の確認依頼で回答があったのは9/23校。リストの順に紹介しておくとこちらです。シートのH列に「確認済」と入っている施設です。
11/6時点で、他の事業者は回答なし。ちゃんと問い合わせフォームを見て、それに対して真摯に回答をしてくれる事業者ということで、それだけで個人的には好感度高いです。
最後に
今回は中央区における民間学童の位置づけとその特徴、そしてそのリストについて整理してきました。
本来的には公設学童クラブの定員が潤沢にあればこういった選択肢を考える必要は少ないのでしょうが、現実問題としてはまだまだ利用できていない家庭が多いというのが実情。例年、200人以上の待機児童が出ている状況です。したがって、今回紹介した民間学童も検討の対象とするという家庭が多くあるかと思います。
希望としては今年度から始まった学校内学童クラブ。こちらは2024年4月時点での学年別での利用状況。
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学校内学童は晴海西を除いて空いている状況です。これは来年と再来年にかけて小学校に展開されることとなっているので、この整備が進むことで定員の増加と待機の解消が期待できます(特認校は現状のスケジュールにはありませんが、ずっと要望しています)。
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また、民設民営学童クラブのさらなる誘致。こちらも、次年度には日本橋もしくは晴海に追加で誘致の予定です。
このように、ようやくではありますが少しずつ定員増の動きも出てきております。この動向も踏まえつつ、色々ご検討ください。ご不明な点などあればお気軽にSNSで声掛けいただくか、以下フォームからお知らせください!
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