ほづみゆうき@中央区議会議員

東京都中央区議会議員。妻と娘2人の4人家族。 文部科学省、子育て系NPOのシステム&政策提言担当を経て現職へ。「データ分析に基づき子どもにも大人にもやさしい中央区」を目指して区議選に完全無所属で挑戦し1643票を賜り当選(12/30)。

ほづみゆうき@中央区議会議員

東京都中央区議会議員。妻と娘2人の4人家族。 文部科学省、子育て系NPOのシステム&政策提言担当を経て現職へ。「データ分析に基づき子どもにも大人にもやさしい中央区」を目指して区議選に完全無所属で挑戦し1643票を賜り当選(12/30)。

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ほづみは中央区政に改めてチャレンジいたします

 わたし、ほづみゆうきは中央区政に改めてチャレンジします。その背景と思いについて今回は書いていきます。  前回の挑戦は2019年。当時は保育園の待機児童の問題が全国的に深刻で、中央区はその中でも特に入園が困難な自治体でした。わたしの家庭も長女がその当事者になりかけたという立場で、この問題の早期の解消、そして中央区をもっと子育てしやすい街にすることを主として訴えていました*1。出馬表明が選挙の直前となって知名度不足もあったことから、結果は定員30名に対しての33位で惜敗。

    • DST EVIDENCE AWARD2024行ってきた

       ほづみゆうきです。DST(Data for Social Transformation)という団体のアワード「DST EVIDENCE AWARD2024」に参加しておりました。  これは、エビデンスに基づいた政策や事業を表彰するアワード。わたしが所属している議員連盟(議員同士の勉強会みたいなもの)で縁あって応募することになり、応募自体は落選だったのですがそれをきっかけに参加することになったのでした。  今回は、ざっとその報告内容についてまとめてみます。 エビデンスア

      • 石丸新党は、都議選でどの程度議席を確保する?都知事選の得票数から考えてみた

         来年2025年の東京都議会議員選挙に向けて、石丸伸二氏が新党を結成するという報道がありました。石丸氏といえば今年の都知事選において世間の予想を大きく超えて165万票以上を獲得し、現職・小池氏の最大の対抗馬と見られていた蓮舫氏をも抜いて次点となった人物。  再選された小池百合子氏の得票数は291万票と倍近いものの、この165万票というのはかなりの数字。来年の都議選において、これと同等程度の得票を集めるのであれば都議選でもそこそこの議席数が見込めそうです。  そんなことをふ

        • 中央区の「民間学童」をひたすらググってまとめてみた2024

           ほづみゆうきです。今回のテーマは、民間学童。中央区に対して申し込む、行政で運営されている「学童クラブ」とは別に、一切行政の補助なしで学童クラブっぽい放課後の居場所を提供しているサービスのことです。  世間的には「4年生の壁」などと言われ、学童クラブを希望しつつも利用できないという件は全国的に問題となっていますが、中央区の場合には2年生から落ちるというのが実態。その代替として、そして2年生で落ちることも見越して1年生の段階からこの民間学童を利用している家庭がけっこうあります

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        ほづみは中央区政に改めてチャレンジいたします

          中央区の基金の積立額は914億円! この運用はどうなってる?

           今回は、中央区での基金運用について書きます。直近の10月前半くらいに実施されていた決算特別委員会で取り上げた話題です。 そもそも「基金」って?基金の役割は?  基金というのは、自治体の財政運営における「お財布」のようなもの。その役割は、ざっくり2つ。  1つは、年度単位での収入と支出の帳尻を合わせるという役割。基本的に自治体は単年度会計で、歳入と歳出(一般的に「収入と支出」と言われるモノを行政ではこう言ってます)を年度単位でイコールにする必要があります。しかし、結果と

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          2025年4月に向けた保育園申込、前年度と何が変わった?

           ほづみです。中央区の区議会議員をやってます。  最近、2025年4月に向けた保育園の申込の案内「保育園のごあんない」の最新版が公開されました。  こちらについて、昨年度の申込の案内と主要な部分で何が違うのかなという比較をしてみて、その差分について確認しましたのでこの点についてお知らせします。  対象としては、皆さんがもっとも関心のあるであろう点数の部分。親の働き方を指数化した「基本指数」、特殊事情を考慮するための「調整指数」、それから同点の場合の順位付けのための「優先

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          中央区の審議会・委員会は区民に開かれてるか? - 積極的な情報発信により、さらなる区民参画の実現を!

           行政の運営に関して、役所の人たちだけでなく住民も交えて議論をしていくことによって、より良い意思決定をしていこう!という取組は全国的に行われており、中央区においてもこのような考え方は導入されています。  基本計画2023には「計画推進のための区政運営の考え方」の柱の1つとして「さまざまな主体との協働」が掲げられ、その取組として「区民の区政参画の促進」や「開かれた区政の推進」が挙げられております。  これは要するに、より多くの区民の皆さんに区政に参加していただくこと、より透

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          「任意団体」に対する監査は十分か? - 補助金を支払う区は、公金の支出に足るだけの監査実施すべき

           今回は行政運営にまつわる不正防止の取り組みについての第3回で、任意団体への監査について。1回目、2回目はこちら。  任意団体とは株式会社や公益財団法人、NPO法人といった組織と異なり法人格を持たない団体で、町会などの地域団体やサークル活動集団、同窓会などと同じような位置づけの組織。ゆるーい組織ということです。  中央区では行政運営の一環として、この任意団体に対して補助金を交付しています。その額は例えば「中央区文化・国際交流振興協会」では約1.2億円!、「中央区スポーツ協

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          入札監視委員会の「抜け穴」は大丈夫? - 他自治体の事例も踏まえ、対象範囲を広げて透明性と公正性の確保の実現を

           ここ数年で、千代田区や江東区で入札行為に関する不正行為があり報道されました。同様の事態を中央区で起こさないよう、将来的にもこれらのような事件が生じないようにあらかじめできることがあればやっておくことが大事と考えております。  今回は、その行政運営にまつわる不正防止の取り組みについての第2回で、入札を監視する外部有識者からなる委員会について。ある「抜け穴」があることが明らかになっており、これは早急に改善すべきと考えております。  第1回はこちらです。 どういう問題? ま

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          「就学相談」の位置づけは?中断できる? - 中央区における考え方について聞いてみた

           今回のテーマは、就学相談。  就学相談とは、小学校や中学校に行く前にお子さんの心身の発達に不安があるような場合に相談を行う場で、本人の教育的ニーズや本人・保護者の意見、専門的見地からの意見、学校や地域の状況等を踏まえた総合的な観点から就学先を決定する仕組みです。  この場は本人と家族が専門家の意見も聞きつつ就学先を検討できる機会ということで何となく良さそうなものっぽいのですが、中央区での運用について一部の当事者の方から厳しいご意見をお伺いしています。  今回は、この就

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          中央区での入札の競争性は十分か? - さらなる周知と制度の見直しによりより公正で効率的な入札を

           今回のテーマは、行政運営にまつわる不正防止の取組について。  行政運営にかかる不正行為は以前からあるものですが、ここ数年で近隣の自治体でも起こっているところです。具体的には千代田区や江東区。  千代田区では、2020年に当時の議員と職員が事業者に対して入札情報を事前に伝えるという事件がありました。結果、それぞれ逮捕されています。  江東区でも同じように、2022年に清掃管理業務の指名競争入札に関して議員が職員に対して契約に関する秘密事項を漏らすよう働きかけたという容疑

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          「教員不足」に対して、中央区としてできること - 区として正規教員を雇用することで、安定的での高い教育の実現を!

           今回のテーマは、教員不足に対して、中央区としても正規教員採用をやろうぜ!ということについて。  これまで4回に続いて書いてきた「教員不足」に関する話も今回で一旦最後。元々は、この件について一番はじめに書こうと思っていたのですが、「そもそも社会全体の背景も必要だよね」、「自治体レベルでなく国や都道府県としてもやるべことあるよね」等々について整理しておく必要もあり、順番としては最後になりました。  以下に詳しく書いていきますが、中央区で正規教員を雇用することは「教員不足」へ

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          「教員不足」に対して、東京都としてできること。予算をゴリゴリ使って、正規教員の確保や給与改善など進めるべきでは?

           前回、前々回と「教員不足」をテーマに書いてきました。1回目では教員不足が生じる構造について、2回目には現在の教員採用の状況とそれに対する国と東京都での対応について。  3回目となる本記事では、この「教員不足」という目の前の課題に対して東京都としてできること、実現すべきとわたしが考えることについて書いていきます(中央区として実現すべきことも書いてたのですが、長くなったので東京都の部分を分割)。  ご存知のとおり、東京都は潤沢な予算がありますので国の動向をお構いなしに独自で

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          「教師不足」の現状と、それに対する対策はどうなっているのか?全国と東京都の状況を見てみました

           今回は、前回書いた「教員不足」の実態と原因の続きとして、これらの具体的な国と東京都における現状と、その対策について書いていきます。 教員不足の実態と原因は?-前回記事振り返り まず、前回の記事の概要についてまとめておきます。  文科省の調査によれば2021年4月時点で公立学校で足りない教員の数は全国で2,600名程度。これによって、元々学級担任を受け持つ予定のない教員が担任になったり、場合によっては校長/副校長のような管理職までが担任になるようなことも生じています。

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          「教員不足」の現状は?その実態と原因について整理してみました

           本日のテーマは、教員不足。  これまであまり把握できていなかった話題で、世間的に最近よく話題になっていることもあり多少なりとも対応は進んでいるのかなと思っていました。しかし、調べてみると現状はなかなか厳しいということが分かりまして、その現状や背景について今回は書いてみます。 ※ 「教師」と「教員」という表記について、学校の先生という意味では「教員」らしいので基本的にこっちに揃えます。文書の名称や文中に「教師」とあるものはそのままにしてます。 「教員不足」の現状は?そも

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          築地市場跡地の再開発は今後どうなる?提案の概要と質疑を整理してみました

           今回のテーマは、築地市場跡地の再開発について。4/19に事業予定者が決定して東京都によるプレスリリースがあり、その後に中央区議会において、4/30にはいくつかのまちづくり協議会において事業予定者からの説明がありました。  まだ事業予定者が決定したという段階でその詳細は今後の決めていくという流れになっているところではありますが、今回の一連の説明で発覚したこと、説明の後の質疑の中で明らかになったことなどがありましたのでまとめておきます。 計画の概要 まずは、今回の事業予定者

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