
教師生活はクローズアップすると悲劇だが,遠くから見ると喜劇(いたずら・いやがらせ・不仲) 1
実際の小学校という現場では,もちろん授業中とか休み時間とか,給食中とか、いろいろな場面のことを指しますが,子ども達は些細な事でトラブルになることはしばしばありました。
今から思うと,まあ、些細なことだと思うんですけども,当事者としては根が深い困った性癖を抱える子は多少はいましたね。小学校でいちばん多いのは物を取るとか隠すことでした。
靴やら文房具を隠す、そういうトラブル比較的多かったですね。 面白半分でやるいたずらから,昔から家同士が仲が悪く,親も仲悪く,子ども仲が悪いにもかかわらず同じクラスになり,
仲の悪い子のボールペンなどを取って隠すということもありました。 そこへ親が乗り込んでくるもんですから、余計に感情的にこじれます。悪口の応酬でした。しかしながら、こういう時の鉄則は両方の親と一緒に同じ場所で、話は絶対聞かないということです。
双方の親と二人の子どもで四者関係ができますが、その四人についてバラバラで事情を聞くことが大事です。
そういう情報はアンテナを高くして。 前もってつかんでいて,そういうた家庭の子どもは同じクラスにしないように工夫して欲しかったと思ったこともあります。
親同士が仲悪い場合,警察と同じようなことをしろという要求をしてきますが 犯人探しをするのが我々の仕事ではないので,お互いの関係を一人ずつ事情を聞いて諭して行き,もつれた糸をほぐすような作業でしたが,なんとかものを戻して謝罪にできるようにしていきました。
ある意味、いじめより厄介かもしれませんが。小学校の高学年から、中学生ぐらいになると。ターゲットを絞ってやってるのか、無差別でやってるのかは別として,靴を隠す。上靴を隠すということがあります。
こういう時は大体いたずらをする子の想像がつくものですが。あえて,本人には直接言わないで。家庭訪問や懇談会の折に,「最近、こういう事件があるんですよ。ほかの子が困っているんですが。お宅のお子さんが,被害に遭わないよう,また,疑われないように気を付けるように言ってくださいね。」と言うんです。
繰り返しますが、警察ではありませんので,抑止力になることなら何でも考えました。たいていは,ゴミ箱とかトイレのあたりとか。そういうところで靴が見つかることが多かったです。
私の上の娘が,受験年齢の制限ギリギリで保育士の資格を取りました。 昨今,幼稚園、保育園での事件や事故が相次ぎ,保育士や幼稚園の先生の質が問われる時代になっています。
上の娘は今、保育園の事務員をやっているので,どこかの保育園で空きが出れば多分採用してもらえると思います。保育園の内情についてをよく知っているようです。 子どもは,親の宝だけにとどまらず,地域や社会,国の宝でもある時代なので仕方ないのかもしれません。
本当に些細なことで、保護者はピリピリしてクレームをつけてくることは日常茶飯事のようです。特に初めての子については,親の育児への不安と疑問が入り混じって,保育士や幼稚園教諭に対する目は厳しいようです。
そういえば新任校で一年生の担任をしたときに。 一握りの保護者でしたが,やはり心配からか要求が高い保護者も居いましたし,算数セットのおはじき一つが無くなっただけで,何時間もかかって教室中を探したこともありました。 それは本当に先生の仕事なんでしょうかね?