AIは人間管理の完成形を築くのか。今、フーコーを再認識。
いくつかの関連する動画や、書籍、書籍解説などで述べられている内容を自分なりに反芻した積もりなのですが、20世紀中葉を生きたミシェル・フーコーの監獄の仕組みに関する考察は、典型として示される誰かの道具としての人間行動管理と、それに関するほぼ完璧なデータ管理を的確に予想していた、と思いました。この実態は、現代のAI発展のため、かなり高度加速化しており、最早後戻りは出来ない様にも思われます。本来の人間性が社会の中で果たせる役割や、環境と人間の関わり方は、現代社会の急激な変化の中で、我々の生き方に関して、何か質的に間違った方向へ進んでいるのではないか、と言う危機意識を持ちました。荒っぽい言い方をすれば、私達は、歴史・文化・哲学・宗教など文系的な遺産から学び取れるものがまだまだ多いのではないか、と思います。