南河内郡から見る、インドの国家的使命に関する私の見方。
20240910マネーマーケット モディ首相、自動車メーカーに世界のベスト・プラクティスをインドに導入し、クリーン・モビリティに注力するよう要請。
(要点要約訳)
モディ首相は、インド自動車工業会(SIAM;Society of Indian Automobile Manufacturers )の年次大会での演説の中で、自動車産業はより高い経済成長を牽引し、ひいては需要拡大によって繁栄を引き起こす、と述べました。
ナレンドラ・モディ首相は9月10日、自動車業界に対し、グローバルなベスト・プラクティスをインドに導入し、グリーンでクリーンなモビリティに取り組むよう関係者に要請しました。
モディ氏は、インド自動車工業会(SIAM)の年次大会における書面演説の中で、自動車産業はさらに高い経済成長を牽引し、ひいては需要拡大によって繁栄する、と述べました。
「2047年までにViksit Bharat ( Developed India; 2047年を目標にしたインドの進化 ) を実現するとする我々(インド)の集団的目標に向けてギアをシフトしながら、SIAMのような組織が、すべての利害関係者を纏め、このミッションの戦力となることを確信している」と語りました。
モディ首相は、国の将来への進歩は急速である、と同時に持続可能であることが必要要件とされている、と述べました。
「(今まで)より環境に優しく、よりクリーンなモビリティに取り組むことは、この方向へ向かうための重要な一歩である。気候(変化)を考慮に入れた持続可能なビジョン達成に関して、国内外のパートナーと協調することが重要」と主張しました。
「さらに、インドと世界は重要な岐路にある昨今、我が国の自動車部門が他国の模範となるだけでなく、世界のベスト・プラクティスをインドに導入する様取り組むことが不可欠。年次大会での議論や審議が、課題解決の触媒となることを確信」している、と付け加えました。
また、「(技術等の)革新と企業活動を通じ、自動車産業が一層高い経済成長を牽引し、ひいてはそれが必然的に生み出す需要拡大によって繁栄することを確信」しているとも述べました。
モディ首相は、過去10年間、インドの自動車産業は驚異的で前例のない成長を遂げて来た、と述べました。「これは、わが国の経済成長が拡大していることの証であると同時に、自動車産業が果たしている極めて重要な役割の証」でもある、と述べました。
インドのモビリティのサクセス・ストーリーは注目に値します。最新鋭の高速道路や高速鉄道など、マルチモーダル・コネクティビティが隅々まで行き渡り、未来に向けたインフラが整備されつつあると、首相は指摘。
モディ首相は、「全体論的なアプローチによって、成長の恩恵が一部の人だけにとどまらず、全ての人に共有される」と述べました。
私のコメント; グリーン・クリーンの問題に関しては、問題解決のレベルは統一されておらず、国産インド・メーカー、インドに進出している各国メーカー、JV毎、又、国毎にターゲット設定基準は違うと思われます。現状の環境保護標準設定は、あくまで現状での問題であり、今後の基準は絶えず塗り変わるものと思われます。モディ首相の提言は、インドがデファクト・スタンダードがない世界への挑戦を課題と出来る国としての発展が可能である、との強気の見解かと思いました。政治家の矜持としては評価すべき、と思います。EVシフトや脱二酸化炭素によるエネルギー獲得・消費など、政策と現実のギャップを絶えず厳しく見守る必要があり、例えば、ハイブリッドの大幅導入の計画的政策など、時に応じた政策判断と技術力・環境問題の現実的であり暫時的・恒久的解決には、相当な技術力進歩の慎重な取り入れが必要ではないか、と思います。これらの問題について、慎重さが必要である、とする現実的な異論もある様です。
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