懲罰感情をみたすコンテンツ👨⚖️
今日は少し前のニュースを見てメモしてたのを。先日の山口達也さんへのマスコミの対応について、いろいろ記事が出ていましたが、ふとある言葉が目に止まりました。
人間の感情の一つに"懲罰感情"たるものはあるのだろうか?
テレビもなくなり、いろいろなメディアを選択できるようになったので、単一的なマスコミの"煽り"にはなるべく影響されないように心がけてはいますが、私もこのニュースがTwitterで最初に飛び込んできたときに、「ダメな人はとことんダメになってしまうのか、完全に落ちぶれてしまったな・・・自業自得だな。」と初見では考えてしまいました。
少し興味を持っていろいろ記事をみていたところ、この東洋経済の記事を読んでいて、3ページ目の文章で、ふと考えさせられました。
(抜粋)・・・これでは人々の懲罰感情を爆発させるだけであり、アルコール依存症や飲酒運転の抑制にはつながりません。やはり、そうした社会問題のプライオリティーは低いのです。
人間の感情のひとつに、“懲罰感情”というものはあるのだろうか?と。
ここ1年読書を続けるようになって、それまでは全くといいほど活字を読む習慣がなかったので、何気ない"懲罰感情"という言葉が目にとまりました。「自分も、過去に懲罰感情のようなものに支配されていたことがあるのではないか?」と思ったわけです。
思うに、普段の不満や怒りなどのネガティブな感情を煽り、正義感やこの手のわかりやすい悪者・ダメな存在を格好のネタにして、人間に潜んでいる"復讐心"や"嫉妬心"のような感情を煽っているだけなのでしょう。
シャーデンフロイデ 〜他人の不幸は蜜の味
いろいろウェブを見ていると、面白いドイツ語が出てきました。
最近はサイエンスの進化で何かと人間の解析が進んできていますが、古代から言われている典型的な人間の特性のようです。哲学者ではないですが、昔から心理学などは興味があるので、面白いなと思いました。
いろんな書籍も出ているので、読んでみるかな。
「シャーデンフロイデ」とは、他人を引きずり下ろしたときに生まれる快感のこと。成功者のちょっとした失敗をネット上で糾弾し、喜びに浸る。実はこの行動の根幹には、脳内物質「オキシトシン」が深く関わっている。オキシトシンは、母子間など、人と人との愛着を形成するために欠かせない脳内ホルモンだが、最新の研究では「妬み」感情も高めてしまうことがわかってきた。なぜ人間は一見、非生産的に思える「妬み」という感情を他人に覚え、その不幸を喜ぶのか。現代社会が抱える病理の象徴「シャーデンフロイデ」の正体を解き明かす。
最近思うのは、アルコールも中毒なのかもですが、ギャンブルや、主婦の買い物症候群など、脳科学的なメカニズムで、人間の感情が湧き上がってくるものだなと、つくづく感じています。
"シャーデンフロイデ"も、その一つなのでしょう。妬みなどのネガティブな感情に支配されてしまうということなのだと理解しました。
自分の感情に従うのはやめよう。
昨年、大ヒットした本で、「Think clearly」がありましたが、その中の感情について書かれていたことを想い出しました。少し抜粋します。
自分の感情に従うのはやめよう〜自分の気持ちから距離を置く方法〜
「感情の言葉」は「色の言葉」よりも圧倒的に多い
あなたの「過去の出来事そのもの」に注目する
自分の感情なんて、まったく当てにならないもの
「感情」は、飛んで来ては去っていく鳥のようなもの
「ネガティブな感情」は自分の意志では取り除けない
こんなことを書いているのは自戒を含めての面も多く、私自身、周囲に比べて感情的な人間です。
それ自体はいいところもあるのですが、"制御不能"となることで、得な経験をしたことは過去にも一度もありません(笑)
この本で印象深かったのは、「感情」は、飛んで来ては去っていく鳥のようなもの・・・だという表現でした。更に感情の言葉は、色の言葉よりも圧倒的に多いけれども、自分の感情はあてにならず、わからないものだということ。
まったく、その通りだと思います。窓が開けっ放しの部屋に迷い込んでくる様々な鳥🦆🦅🦉。それにいちいち構っていては、周囲の景色や、部屋に何があって何をしたかったのかもわからなくなってしまいますしね。
話がだいぶん、山口さんのニュースからそれましたが、そのような感情を煽られないように良質なニュースに耳を傾けたいものです。
©️Mahalopine