羊と鋼の森
何年ぶりかで読み直しました。
高校生のときに、調律された体育館のピアノの音を偶然聴いて、調律師を目指す青年のお話。
音楽の素養もなく、山で育った彼が、調律の世界に飛び込み、個性豊かな先輩たちの姿や言葉に学びながら、ただ目の前のことをこつこつと積み重ねていく様子にはげまされます。
前に読んだときも感動しましたが、いま読み返すと、胸に刺さる言葉がたくさん散りばめられていました。
才能なんてあってもなくても生きていくしかない、という言葉。
あなたに足りないのは才能ではなくて、何がなんでもこれがやりたいという強い気持ちだ、と叱ってくれた先生のことを思い出します。