なんでも「正しいこと」が正解なんだろう?


社会で認められてること、大多数が支持していること、昔からそう考えられてきたことが「正しい」。
まぁ、僕はそんなんじゃなかったけどね。
そのぶん、馬鹿みたいに怒られ、罵倒され、噂され、孤立してきた。
別に反することを美化したい訳じゃない。
平凡に、平穏な幸せをおくりたいなら「正しいこと」をするのが1番だ。
でも、自分の理性や気持ちを押し殺してまで実行する「正しい」は、本当に正しいのだろうか?
僕は餓鬼の頃、課題の提出期限も守らなかったし、忘れ物ばかりしてた。夜まで学校に残って、朝まで仲間と街を走った。
な?「正しく」ないだろ?
僕もそう思うから、笑っちゃうよな。
でも、当時の僕にとってそれは「正しかった」。
そして、社会的に見て間違っているからこそいろんなものを失った。
機会も、
人も、
信頼も、
時間も、
期待も。
でも、僕は失った以上のものを『得た』。
夜の教室から見る夜景は綺麗だった。
友達とはしゃいだ日の空は、輝いてて。
喧嘩に負けて、涙を流した瞳で見る世界は絶景で。
孤立したからこそ、僕はインターネットの世界に出会えた。
そして、ネットの世界に出会えたからこそ、視野が格段に広がった。

でも、後悔することも沢山ある。
「あんなことしなきゃよかった、言わなきゃよかった」と思うことも沢山ある。
だけど、あの時、あの瞬間の僕だったからこそ出来たこともきっと沢山ある。
咄嗟の思いつきってすごいよな。
後先考えずに前だけ見て突っ走っているあの時間が本当に楽しかった。
今じゃきっと出来ない、いろんな体験をした。
正しいか、正しくないかの2択以上のものを得た。
教室に、家に、居場所のなかった僕にとって、仲間という存在は大きかった。
友人という存在は大きかった。
泣いて、笑って、悔やんで、惜しんで、縋って、謝って、別れて。。。
餓鬼だったから、考えも机上の空論ばかりで、視野も狭かった。
そんな自分に僕自身嫌気がさしていたけれど、そんなとこも「僕」として受け入れてくれる仲間がいた。
もう会うこともないあの時間に、僕はずっと恋をしてる。

いいなと思ったら応援しよう!