得意なことと、手慣れの危険
職人仕事において、例えば、とても細かい仕事が得意な人がいたとすると、その人にとっては、細かい仕事は苦ではないので、どんどん細かくしていきます。楽しいからです。
しかし、その手がけているものが必要な細かさを超えてしまうと、それは単にやり過ぎであって、モノを良くするために細かくする、手がけている作品が要求する細かさ、という必然から外れます。
そうなるとその細かさは「息苦しさ・ヌケの悪さ」になります。
そして、そのようなつくり手自身の楽しさ主導の制作姿勢では、その人の今までの