永遠と不変を生きるポストアポカリプスADV『春に生きれば』が、2月29日にSteamにて発売。永遠に動き続けなければならない世界で、二人だけが歩き続けてゆく。

2024年2月24日 17:32

国内のインディーゲームパブリッシャーである「ラウンドゼロ」は、「ユキハラ創作企画」が制作するポストアポカリプスADV『春に生きれば』を2月29日にSteamで発売します。
全年齢向け作品で、プレイ時間はエピローグまで含めて2時間弱。発売価格は990円（税込）で、3月10日まで20%割引で購入できます。
また、デジタル壁紙用イベントCG集とサウンドトラック（主題曲と終奏曲の2曲）が各330円（税込）で同時発売されます。作品の二次利用規約では、これらのDLC購入が動画配信等の条件となっています。

作品概要

『春に生きれば』は、「動き続けなければ永遠に動きを失ってしまう世界で、少年と少女が二人で歩き続ける、シングルエンドのノベルゲーム」です。主人公たちは永遠に動き続けられる唯一の人間として、動き続けなければ身体がすべての動きを失って沈黙する現象「冷酷な春」に支配された世界を歩き続け、自分たちが永遠の存在であることの是非やその不変性について自問します。

特長1：難解なテーマを自然と考えさせる会話

「この時間がいつまでも続けばいいのに」と考えたことがある人は少なくないでしょう。そんな思いが「続けなければならない」という義務になってしまった世界では、「いつまでも続く」ということの意味はどうなるでしょうか。本作はその問いへの思考を二人の会話で静かに導いてゆきます。

特長2：二度めのリメイクでビジュアルと音楽を強化

本作は初版が2017年に発表され、2019年の本編フルボイス化を経て、今回が2度めのリメイクとなります。リメイク箇所はCG・音楽・英語対応です。
CGはイラストレーターの「ちふり」氏が立ち絵の刷新とイベントCGの追加を手がけています。
音楽は「SHIN_ZIX」氏がタイトル画面で流れる主題曲『Snowflake』とエンドロールで流れる終奏曲『Spring Is Here』を手がけました。
英語対応は、シナリオライターの「雪原たかし」氏が自ら担当しています。

特長3：開発者と動画配信者との関係に一石を投じる

本作には二次利用規約が設けられており、その中には「特定のDLCの購入」という、開発者への対価の側面を持つ条項が存在します。
これは制作元のユキハラ創作企画が、ノベルゲーム開発者コミュニティで昨今話題になっている「動画配信者が作品内容を公開することへの、開発者側への無報酬性」に対するひとつの実例になればという思いで設けており、制作元として、この施策の推移と結果を共有することが予定されています。