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うつ病休職3ヶ月目で1ヶ月間転職活動してみた話
うつ病休職3ヶ月目で1ヶ月間転職活動をしていました。転職活動に踏み切ったのは
・休職中の会社の環境が悪く、戻りたくないという気持ちが高まったから。
・転職の情報収集が気分転換になったから。
このような理由からでした。
習い事の回数も減らすなどして挑んだ転職活動でしたが、結果的に体調を崩してしまい、心療内科のドクターからも「もっと休むように」とお咎めを受けて反省し、今は再び休養につとめているところです。
転職活動中の1ヶ月間にしたこと(①)と気付き、活動をお休みした理由(②)について書き残しておこうと思います。
①転職活動中の一ヶ月間にしたこと
・転職サイト登録
有名どころにいくつか登録。違うサイトでも似たような情報をその都度入力しなければならないのが面倒だった。また、登録サイト数が多くなればなるほど毎日巡回してたくさんの情報をチェックしなければならず心理的負担が大きかった。
・ハローワーク
私の住む地域では利用者一人一人に専門の担当者がついてサポートしてくれる制度あり。担当者にこれまでの仕事内容と病気のことを話したら「過労だったのでは」と指摘され、改めて自分の仕事量が多すぎたことを意識。「転職活動をしても差し支えないか医師からお墨付きをもらって欲しい」とのことだったので、主治医からオーケーをもらって伝えた。この担当者は「医師のお墨付きがあれば病気はクローズで構わない」というスタンス。
・知人に連絡
当初希望していた業界にいる知人に連絡を取り情報収集させてもらう。今までの人生でこんなに積極的に動いたことはなかった。旧交もあたためられ良い経験だったが、かなりエネルギーを消耗した。
・転職セミナー参加
ハローワークが主催する転職セミナーに参加。今後の人生では何を一番大切な価値観と考えるかについてのグループワークが大変有意義だった。様々な職種、業界を経験してきた方々と交流するなかで、仕事をきっかけに体調を崩す方がとても多いと分かった。また、病気をしても初対面の人とコミュニケーションが取れたことは自信になり、応募への意欲が高まった一方、終わった後の頭痛がひどく夜はぐったりしていた。
・転職エージェント面談
友人のすすめもあり、とある有名な転職エージェントに登録し担当者と面接。病気はクローズ。大量の情報とノウハウを持っているため、自ら情報収集をしなくても転職活動の波に乗せてくれる一方、勢いに押されがちだった。
・職務経歴書、履歴書作成
スーツ専門店で転職者がよく買っていくというワイシャツを購入し、美容院で髪型を整え、写真館で転職活動用の写真とデータを準備。文面はハローワークや転職エージェントでの面談をもとにパソコンで作成した。両方の視点から添削してもらいブラッシュアップできたが、根底には完璧に作らなければという思いがあり、体調を崩す引き金になった。
・面接
転職サイト、エージェント紹介、自己開拓求人にいくつか応募した結果、ある会社の書類選考に通り一次面接に出掛けた。久しぶりにストッキングをはきスーツに袖を通す。病気をしてから太ったので前より少しきつく感じた。面接はつつがなく終了しある程度の手応えもあり自信になったものの、これが転職活動休止の要因になった。
②転職活動をお休みした理由
・ノルマが心身を蝕んだから
「どうしてもやらなければならないことを作ってそれに取り組むこと」。
これは私にとって非常な大きなプレッシャーになった。元々食欲や睡眠を削ってでも課題と真っ正面から向き合ってしまう性格で、それを助長するような機会を自ら作り出してしまっていた。
特に手書き履歴書は大変で、書き損じ用に用紙も写真もいくつか準備し、下書きもして臨んだが、一字一句書き損じることなく書き終えた頃には疲労困憊。その夜は眠れなくなるし夜中に起きてしまうし、次の日にも疲れを引きずって良いことはなかった(しかも面接に持参したのに受け取ってもらえず…!)。手書き履歴書を求める(あるいは求めそうな)求人には応募すまいと思った。
また、面接が決まってからは頭の中が準備と本番のことで一杯になり、そのプレッシャーに心も体も耐えきれず数日間寝込む。面接後の体調不良から回復するのに一週間を要した。このままでは精神的にも体力的にも持たないと思い転職活動休止を決意。
・考え方の癖に活躍の場を与えてしまったから
過剰な集中力、完璧主義、遠慮…転職活動をすることで、これまでの人生で作り上げてきた、うつ病の原因にもなった考え方の癖に活躍の場を与えてしまった。それらの癖を受け入れ、コントロールする経験を積んでいたなら良かったかもしれないが、今回はまだそのレベルに達していなかった。
・山のような情報がストレスになったから
転職サイト等を巡回して毎日新しい情報を仕入れ、自分にみあった条件の会社があるか、求人に怪しいところはないか、を吟味し続けていた。また、エージェントサイトからは毎日沢山のメールと大量の求人情報が届き、迅速な対応も求められたので、新着メールの表示が出る度に新しい情報が気になっていてもたってもいられなくなり、常にストレスに晒されていた。
・大切にしたい価値観を無視していたから
転職セミナーで「この先の人生では健康を第一に、のんびりと働いていきたい」という価値観を見いだした。病気を治し、病気の一因になった考え方の癖を少しずつ減らして、マイペースに生きていきたいと思ったからだ。しかし、後日応募した求人は、前職より休暇日数が少なく、毎月必ず残業がある会社だった。どこかで「妥協しなければ雇ってもらえない」「今までと同じフルタイム正社員でなければ人生は終わり」と思っていたような気がする。ここで選択を誤ると二度と立ち上がれなくなるかもしれないと危機感を持った。
この先再び転職活動ができるかどうかはまだ分かりません。またその際、病気のことをクローズのままにするか、オープンにするかも、まだわかりません。いずれにせよ、この一ヶ月間の経験は忘れないよう肝に命じます。
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