Rhinoceros beetle / カブトムシ
ひょんなことから今年の1月にクワガタの幼虫が我が家に来ました。子供のころは昆虫がとても好きでしたが大人になるにつれて苦手になりました。特にイモムシや毛虫は嫌いなので、最初に突然その姿があらわれたときは心臓が止まりそうなほどギョッとした上に、外に舞う雪を眺めながら厄介なことになってしまったと思いました。蟻や蚊さえもそれぞれが懸命に生きていると思うとよほどのことがない限り殺すことができない性格なので、クワガタの幼虫をできる限り大切に育てようと思いました。
ギョッとする姿の幼虫でも、見慣れればそれなりに可愛らしく思えるようになり、少しずつ情が湧き、いずれ心配性のわたしは、その幼虫がなかなか大きく成長しなかったり、ふとすぐ近くで大きな騒音を立ててしまってストレスを与えちゃった!と焦ったり、無事に蛹になり、成虫になったあとには2ヶ月間もの間、土の中に潜ったきりだったので生きているのかどうなのかも分からない期間があったりしたときは、その都度あたふたとしてきました。無事に成虫になったら近くの森に離そうと考えていましたが、異なる場所に離すことは遺伝子的に生態系に悪影響を及ぼすという専門家の意見があったので、今も大切に育てています。
成虫になってからもわたしの心配は続き、いくら小さなコクワガタにしても食べる量が驚くほど少ないことや、活動量が少なすぎること。でもこの種はノコギリクワガタやミヤマクワガタとは異なり、うまく育てれば冬を越せるとのことで、大切に見守り続けていきたいです。
ところでわたしは森の中で時を過ごすことがとても好きなので、特にクワガタやカブトムシの好む樹種が多い森へよく行きますが、クワガタは何度も見かけたことはあってもカブトムシにはまだ一度も出会えたことはありません。
クワガタは Stag beetle だとすでに知っていましたが、先日、昆虫図鑑を見ているとカブトムシの英語表記に Rhinoceros beetle と書かれていることに驚きました。
なぜなら覚える必要があるかなどうしようかなと迷いながら、覚えにくい単語なのでようやく覚えることができた、そのサイを意味する rhinoceros だったからです。そのためその言葉を見たときにすぐにサイだと分かりました。覚えた価値があったと思いました。確かにカブトムシはずんぐりとした体型なので、サイに似ているようにも思います。
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