rob A of B の構文を最初に見たとき、なぜそこに of が使われるのだろうかと思いました。前置詞 of についていろいろ調べていく中で、of が分離という意味を持つことを知りました。また、そのときの of は「〜から」という意味を持つということも( rob A of B : AからBを奪う )。しかしそれは、of が持つ他の意味とは大きくかけ離れています。この特殊な of の使い方はそのまま覚えるしかないのだろうなと思いましたが、覚えにくいと感じました。
そこで、rob A of B と同じ意味で of が使われている他の動詞を調べてみたところいくつか見つかりましたが、それぞれの構文を見ていく中で、ふと、ある面白い法則があることに気づきました。
前置詞 of はふたつの名詞または代名詞に挟まれていますが、それらの間には「○○の○○」という意味が成り立つこと。
これらの動詞には、何かを「取り去る」「取り除く」というどこか共通する意味を持つこと。
それぞれの構文で、辞書からの例文をもとに該当箇所を太字で記してみました。
rob sb/sth of sth (phrasal verb)
clear A of B
cure sb of sth
empty sth of sth
relieve sb of sth (phrasal verb)
rid sb/sth of sb/sth (phrasal verb)
free sb/sth of sb/sth
strip A of B
deprive sb/sth of sth (phrasal verb)
このように of が同じ意味で使われている構文をまとめることで、これらの構文をセットで覚えることができたらと思います。