境界線
どこで間違えた?
何が悪かった?
急に世界が歪み始め
色を失くした
見えない境界線に阻まれ
進むことができない
感情はないのに
涙が溢れる
麻痺した心とからだ
何をしても
誰といても
孤独しか感じない
心配して向けられた言葉も
耳には届かない
生きているのか
死んでいるのか
歪んだ世界の中で
それでも時間は過ぎていく
少女の腕についた傷は
生きている証
彼女は生きることを諦めない
人はそんなにやわじゃない
もがきながら
一歩を踏み出そうとしている
震える足で
心の中にある譲れない強い想い
貫く覚悟をもって
彼女は今日も境界線の前に立つ