丈夫で健康な体とは

ホメオパシーをはじめ、自然療法全般に共通してある考え方の一つに、「病気は罹る必要があるから罹る」というものがあります。

例えば風邪も、罹っている最中は、熱が出たりくしゃみ鼻水が出たり、時にはお腹にきたりと辛い症状が続きますが、治ればすっきり、また元気に日常を送れるようになります。
まさに風邪の効能、大々的なデトックスが行われた結果です。

例えば、レメディーで慢性病の対応をしている最中に、風邪などの感染症に罹って治癒した結果、慢性病の症状が改善した、ということがよくあります。
これは、感染症に罹ることで、一緒に慢性症状を引き起こしていた老廃物も体の外に押し出したためだと考えられます。

私たちはほとんどの場合、風邪は治ることを知っています。
それは、私たちが小さい頃から幾度となく風邪をひき、治癒してきた経験を持っているから。
ある時は軽い鼻風邪だったかもしれないし、ある時は高熱や苦しい症状が出る時もあったかもしれません。
でもそんな時でも、体を温めてゆっくり休み必要な場合は風邪薬を飲む、くらいで、また元どおり元気になりました。
それができたのも、体に備わっている自然免疫がちゃんと発動し、最終的に獲得免疫を得てきたからです。
私たちは、風邪をひいたり子どもの頃に色々な感染症に罹ったりすることで、ちょっとのことではへこたれないような、丈夫な体を持つに至ったのです。
風邪は、必要があるから罹るのだし、そもそもそれだけの体力があるから、風邪に罹って症状を出すことができるのです。
いつも間にか、世の中では菌やウイルスに細かく名前をつけて、風邪をひくことすら憚られる風潮ができようとしていますが、風邪くらい堂々と、どんどん罹っていきましょう。

そしてもう一つ、体を健やかに保つために、地に足をつけた生活を意識することをお勧めします。
現代社会に溢れている社会毒の一つである電磁波は、木に触れ、土の地面を裸足で歩くことでアーシングができますし、地に足をつけることで、私たちの意識もグラウンディングできます。
裸足で地面に立つとなると、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、近くの神社の御神木に触れながらやってみると、とても気持ちがいいことがわかると思います。
一度、心や体が健やかで気落ちの良い状態を意識して感じられると、万が一その後に不調が訪れたとしても、心身が良い状態を覚えているので、そこに戻ることが容易になります。
これは、体の状態にも、心の状態にも言えることです。
そして何よりも、私たちは地面から離れて生きていくことはできないのです。

かつての私は、心も体も、とてもとても不調でした。
自己評価がとても低くて、何をやってもうまくいかないと感じていて(生理が止まったり子宮頸癌検診でひっかかったり困ったおじさんに言い寄られたり…)、いつも消えてなくなりたい(Sep.)と思っていました。
でも今は、体調もそこまで悪くはなくなったし、気持ちもさほど苦しくありません。
それは、ホメオパシーをはじめとした学校の勉強とは違う学びを深めたり、色々な立場から私を支えてくれる人たちがいたからなのですが、そこから私は、丈夫で健康な体とは、「理想的で完璧な、どんな病気にも罹らない体」という訳ではないという認識を得たからです。

まずは、誰かに教えられた理想ではなく、自分自身がそのままで心地いいと感じることを生活に取り入れることから、始めてみませんか?


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